某工場内部鉄部塗装工事｜山形県

薬品を取り扱う工場の鉄部塗装を行いました。 機械によっては電動工具でのケレン作業が困難なことから選定した材料はルビゴールという関西ペイントの材料を使用しました。

カップワイヤーやマジックロン等で大きいサビを除去します。

ルビゴールの下塗り材は腐食電流抑制型特殊水性エポキシ樹脂塗料というとても難しい名の材料です。サビ層内に浸透させるようにまずはタッチアップで大きなサビ部分を先行塗りしていきます。す

先行塗りが終わると全面に下塗りをしていきます。刷毛が固まりやすく非常に塗りづらい塗料です。ルビゴールとは錆残存面への塗装を可能にした新世代重防食塗料です。

次にルビゴールGという高遮断性弱溶剤形厚幕変性エポキシ樹脂塗料というこれまた難しい名の塗料で中塗りします。鉄部の腐食は電気化学反応で実態として複数の腐食に起因する電気回路が存在するようです。有効な防錆顔料を錆層に浸透させ腐食電流を抑制します。この塗料の色は薄いグレーなのですが、トップコートの色に近づける為、着色材にてクリーム色っぽく色を変えております。

上塗りの材料はユニテクト２０セーフティというアクリル変性エポキシ樹脂塗料です。厚幕なのでかぶりも良くしっかりと仕上がりますね。橋梁やプラントなんかにも性能を発揮する塗料ですね。

施工前 このような複雑な箇所が多く、ケレンが非常に困難な鉄部でも、次世代の新しい塗料研究のおかげで錆から鉄部を守ることができるのですね。

施工後 見違えるようにきれいになりました。実はこの物件は１４年前に弊社で重防食塗装した工場でして、これが２回目の塗装でした。再度携わらせて頂き、貴重なデータも取れますのでとてもありがたいです。

施工前

施工後

ケレン後 こちらの歩廊の縞鋼板は カップワイヤーサンダーを当てミルフィーユのようなサビの層を削りました。

施工後 値段が高い塗料ですので しっかりと長持ちしてもらいたいです。

施工前

施工後 複雑な形の鉄部ですので塗るのにも一苦労した部分です。本当に綺麗になりました。

施工前

施工後 真冬の工事で工場をストップしての作業でしたので、人数を多く入れて、工程表の期日にキッチリ間に合うことができました。

施工前

施工後 現在石油タンクや化学プラント、発電所等の鋼構造物はメンテナンスのピークを迎えているようで、これらを長期にわたり腐食から守るのが重防食塗料です。鋼材の厚みがしっかりあり、塗装で長持ちさせるには適当な塗料では効果は薄く、こういった塗料選定がとても大事になってきます。

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後 見積りをするのも大変でしたが塗装するのも相当大変でした。しかし、完了して綺麗に美しく蘇った鉄部を見るとやはりやりがいがありますね。

施工前

施工後 無事にお引渡しが済み工場の機械も稼働できました。ここから数年間、経過観察し、どれくらい塗料の性能が発揮されているかを確認できればと思います。作業員５人で１８日間かかりすべての工程が完了いたしました。 ありがとうございました。