ホテルや旅館の耐震補強と合わせて知っておきたい、大規模改修を一緒に進めるべき理由

地震大国である日本において、ホテルや旅館の耐震性は、お客様の安全を確保し、安心してご利用いただくための最優先事項です。
1981年以前の旧耐震基準で建てられた施設はもちろんのこと、2013年の耐震改修促進法改正以降、耐震性への関心はますます高まっており、
今や耐震対策は、すべてのホテル・旅館にとって、真剣に向き合うべきテーマとなっています。
しかし、
「耐震補強は、費用対効果に見合うのだろうか?」
「工事期間中、営業を止めることなく、効率的に進める方法はあるのか?」
「耐震補強を機に、建物全体の価値も高められないだろうか?」
など、様々な疑問や不安、そして期待をお持ちの経営者の方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ホテル・旅館の耐震補強について、知っておくべき基礎知識から、大規模修繕と合わせて行うメリット、営業への影響を最小限に抑えるためのポイントまで、詳しく解説します。
目次
なぜ重要?ホテル・旅館に耐震補強が必要な理由
まずは、なぜホテルや旅館にとって耐震補強が重要なのか、その理由を法律と経営の両面から見ていきましょう。
ホテル・旅館の耐震補強は法律で定められた義務
2013年の耐震改修促進法改正により、特定の条件を満たすホテル・旅館では、耐震診断とその結果の報告が義務となりました。
【対象となるホテル・旅館】
- 1981年5月31日以前に建設
- 3階建て以上
- 床面積5,000㎡以上
この法律は、お客様の安全を守るために作られたもので、耐震診断の結果、基準を満たしていない場合は、耐震補強工事を行うことが「努力義務」とされています。
高まる耐震性への意識!国も支援制度で後押し
さらに、この法改正は、1981年以前に建てられた旧耐震基準の建物だけでなく、それ以降に建てられた建物にも影響を及ぼしました。
2013年の耐震改修促進法改正を機に、耐震性への関心が高まり、建物の耐震性を見直す動きが加速。
自主的な耐震診断や補強を行う施設が増加しました。
国や自治体も、補助金・助成金制度を充実させ、耐震化を支援しています。
今こそ、耐震補強に取り組みやすい環境と言えるでしょう。
地震からお客様と建物を守る
日本は、世界でも有数の地震が多い国です。
もし大規模な地震が起きた場合、建物が倒れたり壊れたりすると、お客様の命に関わる重大な問題となります。
耐震補強は、建物の構造を強くして、地震による被害をできるだけ小さくすることができます。
これによって、お客様の安全を守るだけでなく、ホテルや旅館の営業を続けるための基盤を作ることができます。
損害を最小限に!耐震補強は経営を守る
もし耐震補強をせずに地震で建物が大きな被害を受けてしまうと、修理費用や営業停止による収入の減少は、計り知れません。
また、お客様からの信頼を失ってしまい、集客にも悪影響を及ぼしかねません。
事前に耐震補強をしておくことは、長い目で見たときに、経済的な安定を図るための、とても大切な投資と言えます。
災害に強いホテルは地域の安心拠点に
最近は、自然災害が頻繁に起きています。ホテルや旅館は、地域の「安心拠点」としての役割も担うようになっています。
耐震補強や非常用設備の強化は、災害が起きた時に、地域の方々や旅行者の避難場所や仮の宿泊所として役立ち、地域社会に貢献することができます。
また、普段から防災訓練を行ったり、地域の防災計画に積極的に参加したりすることで、「もしもの時にも頼れるホテル・旅館」として、信頼を得ることができるでしょう。
ホテル・旅館の耐震補強、どう進める?
ホテル・旅館向けの主な耐震補強方法としては、「耐震補強」と「制震補強」の2つがあります。
耐震補強:強度を高めて地震に耐える
耐震補強は、建物そのものの強度や剛性(変形しにくさ)を高めることで、地震の揺れに耐えられるようにする工法です。
主に、以下のような方法があります。
- 柱や梁を補強する(鉄筋コンクリート巻き、鋼板巻き、炭素繊維補強)
- 耐震壁を増やしたり補強したりする
- 基礎を補強する(杭の追加、補強材の追加)
- ブレース(斜め補強材)や外付けフレームを新設する
これらの方法を組み合わせることで、建物全体の耐震性能を向上させます。
制震補強:地震の揺れを吸収する
制震補強は、建物に制震装置を設置し、地震のエネルギーを吸収することで、建物の揺れを小さくする工法です。
- 制震ダンパー:オイルダンパーや粘弾性ダンパーなど、さまざまな種類があります。
- 制振ブレース:斜めに補強材を追加することで、揺れを抑えます。
制震補強は、特に高層のホテルや旅館で効果を発揮します。
既存の建物にも比較的導入しやすく、耐震補強と組み合わせて用いられることも多くあります。
「居ながら工事」で営業への影響を最小限に
最近では、ホテルや旅館の営業を続けながら耐震補強工事を行う「居ながら工事」という方法が注目されています。
この方法では、工事をフロアごとに行ったり、工事の範囲を最小限に区切ったりすることで、お客様への影響をできるだけ少なくすることができます。
これらの補強方法に関して、どの工法が最適化は、専門家の耐震診断を受けて決定しましょう。
耐震補強と大規模修繕は同時がベスト!その4つの理由
耐震補強工事は、建物全体の改修工事と一緒に行うことで、さまざまなメリットが得られます。
ここでは、その主な理由を4つご紹介します。
①耐震補強は建物全体の改修と切り離せない
耐震補強工事を行う際には、外壁のひび割れ補修や防水工事、内装の老朽化した部分の修繕など、他の工事も一緒に必要となるケースがほとんどです。
これは、耐震補強工事が建物の構造部分に手を加えるため、その周辺部分にも影響が及ぶためです。
②コスト削減:共通の費用をまとめて効率化
大規模修繕と耐震補強を同時に行うことで、足場の設置、仮設工事、養生、清掃、現場管理といった、共通して発生する費用を大幅に削減できます。
個別に工事を行う場合に比べて、総費用を抑えることが可能です。
③防火基準もクリア!安全性をトータルで向上
ホテル・旅館には、耐震基準だけでなく、消防法に基づく防火基準も満たす必要があります。
大規模修繕の際に、最新の防火基準に適合するように消防設備の見直しや改修を同時に行うことで、建物全体の安全性をトータルで向上させることができます。

ホテルや旅館の大規模改修で消防設備の改修は義務?同時に必要な修繕とは
ホテルや旅館の経営者様、施設の消防設備は万全でしょうか? 消防法で定められた設備の設置・改修は、お客様の安全を守るために、とても大切なことです。 しかし、消防設備は普段あまり使わないので、 「消防設備って、どんな設備がいるの?」 「消防設備への投資は、本当に必要なのだろうか?費用対効果に見合うのか?」 「消防設備だけでなく、建物全体の老朽化も気になる。」 など、気になる点も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、ホテル・旅館の消防設備改修について、知っておくべき法律のポイントや必要な設備、そして合わせて大規模修繕を行った方がいい理由を、分かりやすく解説します。 なぜ重要?ホテル・旅館に消防設備改修が必要な理由 まずは、法律を守ること、そして何よりお客様の安全のために、なぜ消防設備改修が大切なのかを具体的にご説明します。 ホテル・旅館の消防設備の設置は「義務」 ホテルや旅館は、消防法で「特定防火対象物」というものに指定されています。 これは、多くの人が利用し、火災が起きた時に人命の危険性が高い施設、ということです。 消防法第17条では、特定防火対象物の関係者(オーナーなど)に対して、消防用設備の設置・維持管理を義務付けています。 具体的には、消火器、スプリンクラー、自動火災報知設備(火災報知器)、誘導灯などを設置する必要があります。 これらの設備は、火災の早期発見はもとより、初期消火からスムーズな避難まで、被害を最小限に抑えるためになくてはならないものです。 第17条 消防用設備等の設置維持義務等 学校、病院、工場、事業場、興行場、百貨店、旅館、飲食店、地下街、複合用途防火対象物その他の防火対象物で政令で定めるものの関係者は、政令で定める消防の用に供する設備、消防用水及び消火活動上必要な施設(以下「消防用設備等」という。)について消火、避難その他の消防の活動のために必要とされる性能を有するように、政令で定める技術上の基準に従って、設置し、及び維持しなければならない。 (消防法第17条より引用) 消防設備の老朽化と法改正に合わせて改修を 消防設備は、使っていてもいなくても、時間の経過とともに老朽化し、性能が落ちてしまいます。 そのため、定期的な点検で何か問題が見つかった時はもちろん、耐用年数に合わせて計画的に改修することが大切です。 また、消防法の改正により、既存設備が新基準を満たさなくなる可能性もあります。 最近では、2024年4月に消防法が改正され、防火規制に関する基準が厳しくなったため、対応が必要となりました。 改修を怠ると、火事が起きた時に被害が大きくなるだけでなく、消防法違反で罰せられたり、損害賠償責任を負ったりする可能性もあります。 最悪の場合は、営業停止になることもあります。 なので、ホテルや旅館の運営にとって、消防設備の改修は、決して後回しにできないことなのです。 ホテル・旅館に必要な消防設備と改修ポイント ホテル・旅館に設置が義務付けられている消防設備は、大きく分けて「消火設備」「警報設備」「避難設備」「消防活動用設備」の4つがあります。 消火設備 消火器、スプリンクラー、屋内消火栓など、火災が起きた時に、初期消火をするための設備です。それぞれの場所に合った設備を選び、定期的な点検で古くなった設備を新しくすることが重要です。 警報設備 自動火災報知設備、非常ベル、放送システムなど、火災を早期に感知し、すぐに警報を発するための設備です。誤作動を防ぐため、設置場所や感知器の種類の見直しも検討が必要です。 避難設備 避難はしご、誘導灯、避難口誘導標識など、火災発生時に安全な避難経路を確保するための設備です。特に、停電時にも点灯する非常電源付き誘導灯など、安全・安心な避難環境の整備が求められます。 消防活動用設備 排煙設備、連結送水管、非常コンセントなど、消防隊の活動を支援するための設備です。これらの設備は、火災発生時の被害拡大を防止するため、確実な機能維持が求められます。 ホテル・旅館では、これら4つの消防設備を常に万全な状態にしておく必要があります。 定期的な点検は欠かさず、特に消防法が改正された場合は、新しい基準に適合しているか確認し、必要であれば速やかに改修を行いましょう。 消防設備は専門業者に依頼が必要 消防設備の設置や改修には、専門的な知識と技術が必要です。 消防法や建築基準法などで細かく定められているため、適切な設備を正しく設置・改修するには、「消防設備士」という国家資格を持つ専門業者に依頼する必要があります。 建物の構造や用途、利用人数などに合わせて、最適な消防設備を提案・設置してくれます。 改修工事は必ず専門業者に依頼し、法律を守り、安全を最優先に考えた計画を立ててもらいましょう。 また、改修工事後も、消防設備士による定期的な点検とメンテナンスを徹底しましょう。 同時に老朽化対策の改修・修繕が必須!その理由とは? 現代の宿泊業界は、新規ホテルやリブランドが次々と実施され、競争が激化しています。 お客様は、常に最新かつ快適な設備を求めており、部分的な改善だけではもはや選ばれる施設にはなりません。 消防設備の改修はもちろん重要ですが、それと同時に施設全体の老朽化対策は、現在の宿泊業界の背景を考えるともはや必須と言えます。 実際に、消防設備だけでなく、建物全体の老朽化対策も同時に行うと、多くのメリットがあります。 コスト削減 大規模修繕と消防設備改修を同時に行う最大のメリットは、コスト削減です。足場設置、仮設工事、養生、清掃、現場管理など、共通して発生する費用を大幅に削減できます。個別に工事を行う場合に比べ、総費用を10%~20%程度抑えられるケースも珍しくありません。 耐震性能の向上 求められるのは防火基準だけでなく、耐震基準もクリアしなくてはいけません。最新の耐震基準に対応した改修を同時に行うことで、地震などの災害に対する安全性を大幅に向上。人命と建物を守ります。 資産価値の向上 消防設備だけでなく、外壁、屋上防水などもまとめて改修することで、建物全体の美観・機能性が向上。建物の寿命を延ばし、資産価値を維持します。 顧客満足度のアップ 内装リニューアルや最新設備導入も同時に行えば、より快適な空間を提供でき、リピーター獲得・新規顧客開拓に貢献。競争力も強化します。 災害時の安心感 耐震補強や非常用設備も整備することで、災害時には地域の安全拠点としての役割も。地域貢献とホテルの信頼性向上につながります。 ゆうき総業なら、大規模修繕のプロとしてトータルサポート ゆうき総業は、ホテル・旅館の大規模修繕・改修工事で豊富な実績を持つ専門業者です。 消防設備工事自体は直接手掛けていませんが、大規模修繕のプロとして、以下の工事を得意としています。 外壁塗装工事: 建物の美観を保ち、寿命を延ばします。 防水工事: 雨漏りを防ぎ、建物の構造体を守ります。 左官工事: 内外装の壁を美しく仕上げます。 内装リノベーション: 客室や共用スペースを快適で魅力的な空間に生まれ変わらせます。 内装から外装まで、幅広い工事を自社で完結 ゆうき総業は、塗装、防水、左官、内装リフォームなど、建物の内装から外装まで、幅広い工事を自社施工で行います。 専門の職人チームが、客室内の木部塗装から聚楽壁(じゅらくへき)の塗り替えまで、細部にわたって丁寧に仕上げます。 下請け業者を使わないため、品質管理を徹底し、お客様のご要望にも柔軟に対応。工期の短縮も実現します。 トラブル時も安心!「お抱え業者」としてスピーディーな対応 ゆうき総業は、ホテル・旅館の設備や内装を熟知した「お抱え業者」として、万が一のトラブルにも、スピーディーに対応します。 「壁のタイルが剥がれた」「雨漏りが発生した」など、緊急を要する修理も、使用材料を在庫管理しているため、すぐに対応可能です。 無足場工法で、営業しながらの工事も可能 ゆうき総業が得意とする無足場工法は、足場を組まずにゴンドラや高所作業車で作業を行うため、ホテル・旅館の営業を妨げません。 お客様は、いつもと変わらず窓からの景色を楽しめ、ホテル・旅館の美観も損ないません。 足場を組む費用や時間も削減できるため、コストと工期を抑えたいお客様にもおすすめです。 また、他社では実現できない、足場を組むことが出来ないような難工事にも対応可能です。 ホテル・旅館の消防設備工事は改修工事と一緒に検討を! ここまでご説明してきたように、ホテル・旅館の消防設備改修は、法令遵守やお客様の安全確保のため「義務」であることはもちろんですが、「老朽化対策の一部」です。 消防設備改修だけでなく、耐震工事など他の老朽化対策のための改修工事も同時に検討しましょう。 同時に行うことで、以下の様なメリットが得られます。 コスト削減 耐震性能の向上 資産価値の向上 顧客満足度のアップ 災害時の安心感 「ゆうき総業」は、ホテル・旅館の大規模修繕・改修で豊富な実績を持つ、専門業者です。 国家資格を有する専門性の高い職人が多数在籍 内装から外装まで、大規模修繕を一貫して対応可能 「無足場工法」により、ホテルの景観を損ねず、営業への影響も最小限に 東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)で、ホテルや旅館の大規模改修・修繕でお悩みの際は、ぜひゆうき総業にご相談ください。 >>>ホテル・旅館のオーナー向けページ
④資産価値と顧客満足度を同時にアップ
耐震性能の向上に加えて、外壁の美観向上、最新設備の導入、バリアフリー化などを同時に行うことで、建物の資産価値を高めるとともに、お客様の満足度向上にも繋がります。
より安全で快適な空間を提供することで、リピーターの増加や新規顧客の獲得も期待できるでしょう。

選ばれるホテルや旅館へ!大規模改修・修繕で実現する顧客満足度向上戦略
「ホテルや旅館の大規模改修を考えているけれど、お客様の満足度向上にどう繋がるのか、具体的なイメージが湧かない…」 そのようにお悩みの経営者の方も多いのではないでしょうか。 「快適性」「機能性」「魅力」の3つの視点から改修ポイントを考えることが、顧客満足度アップへの近道です。 この記事では、ホテル・旅館の大規模改修・修繕がなぜ今求められているのか、その背景から具体的な改修ポイント、さらには効果的な改修を支援する情報までをわかりやすく解説します。 なぜ重要?ホテルや旅館の大規模改修と顧客満足度 近年のホテル・旅館業界は、顧客ニーズの多様化、競争激化、インバウンド需要の増加など、変化の真っ只中にあります。 築年数を経た施設では、老朽化による顧客満足度低下も避けられません。 顧客が求める価値は、単なる宿泊場所から、快適性、利便性、非日常的な体験へと変化しています。 そのため、バリアフリー対応や最新設備導入など、大規模な改修・修繕の必要性が高まっています。 老朽化は顧客満足度低下の大きな要因 施設の老朽化は、顧客満足度に大きな影響を及ぼします。時間の経過とともに、建物や設備は劣化し、その魅力は薄れていきます。 見た目の問題だけでなく、「空調の効きが悪い」「シャワーの水圧が弱い」といった機能面での不満を引き起こし、お客様にストレスを与えてしまう可能性があります。 さらに、エネルギー効率の悪化は、光熱費などの運営コストを押し上げる要因にもなります。 ホテルや旅館の老朽化問題については、下記にて詳しく解説していますので、ぜひこちらもご参考ください。 多様化する顧客の宿泊ニーズに応えなくてはいけない 近年、お客様の宿泊ニーズは多様化の一途を辿っています。 ホテル・旅館に求められる役割も変化しており、それぞれのニーズに細やかに対応することが求められています。 ビジネス利用:快適な作業環境、高速インターネット環境 家族旅行:子供連れでも安心な設備、サービス 高齢者:安全、快適に過ごせるバリアフリー環境 インバウンド旅行者:日本文化体験、多言語対応 上記は一例で、実際は、もっと複雑なニーズがあります。 これらの多様なニーズに対応するためには、これまでの標準的な設備やサービスを見直し、多角的な視点で、お客様一人ひとりのニーズに合わせた改修や修繕を行うことが重要です。 顧客満足度を高めるホテルの改修ポイント:3つの視点 ニーズに応えるための大規模改修・修繕が満足度に大きく影響していることは分かりました。 では、お客様の満足度を高めるための大規模改修・修繕を「快適性」「機能性」「魅力」という3つの視点から考えてみましょう。 1. 「快適性」向上:五感に訴える心地よい空間づくり 快適性の向上は、顧客満足度を高める上で最も重要な要素の一つです。 ホテルや旅館は、顧客にとって日常の疲れを癒し、ゆっくりと過ごせる場所であるべきです。 そのため、客室をはじめとする各施設が、清潔で心地よく、リラックスできる環境であることが求められます。 客室:上質な睡眠とくつろぎを提供する、ワンランク上の滞在体験へ 客室は、お客様が最も長い時間を過ごすプライベートな空間であり、快適さに大きく影響します。 そのため、定期的なリニューアルを行い、常に清潔で快適な状態を保つことが大切です。 以下は客室リニューアルで実現できることの一例です。 改善ポイント 具体的な施策 効果 ベッド・寝具のアップグレード より高品質なマットレス、肌触りの良いリネンを導入 睡眠の質を高め、お客様の満足度向上に繋げる 内装デザインの一新 壁紙や床材、カーテンなどを新しくする 客室の雰囲気を一新し、より魅力的な空間を演出 空調設備の最新化 古くなった空調を最新のものに交換 室内の温度を快適に保ち、お客様にストレスを与えない環境を提供 照明の見直し 間接照明などを取り入れ、明るさを調整できるようにする リラックスできる空間を演出 防音対策 壁や窓の防音性能を高める 外部の騒音を遮断し、静かで落ち着いた環境を提供 コンセントの増設 ベッドサイドなどにコンセントを増設し、スマートフォンなどの充電をしやすくする お客様の利便性を向上させ、ちょっとしたストレスを解消 これらの客室リニューアルによって、お客様に上質な滞在体験を提供し、リピート率の向上につなげることができるでしょう。 共用スペース:第一印象を高め、滞在中の満足度を向上 お客様の満足度を高めるためには、客室だけでなく、ロビー、レストラン、大浴場、廊下などの共用スペースの快適性にも配慮する必要があります。 共用スペースは多くのお客様が利用する場所であり、施設の第一印象を決定する重要なエリアです。 以下は共用スペース改修のポイントと具体例です。 改善ポイント 具体的な施策 効果 ロビー 老朽化したソファーやテーブルを交換、照明を工夫して洗練された空間を演出 お客様が最初に訪れる場所として、ホテルの第一印象を向上させる レストラン 座席配置を見直してゆったりとした空間を確保、内装を明るくして居心地の良い雰囲気を演出 食事の時間をより楽しんでもらい、満足度向上に繋げる 大浴場 脱衣所や洗い場を清潔に保つ、滑りにくい床材に変更、サウナや露天風呂を新設 旅の疲れを癒す、リラックスできる空間を提供し、ホテル・旅館の付加価値を高める 廊下 照明を明るくする、消臭対策を行う、絵画などを飾って雰囲気を良くする 移動を快適にし、客室への期待感を高める Wi-Fi環境 全館で快適に利用できるWi-Fi環境を整備 ビジネス利用のお客様だけでなく、あらゆるお客様の利便性を向上させる これらの共用スペースの改修は、お客様の利便性と快適性を向上させ、ホテル・旅館全体の評価を高めることに繋がります。 2. 「機能性」向上:多様なニーズに応える設備とサービス 機能性向上は、あらゆる顧客に優しいホテル・旅館を実現するために重要です。 年齢、性別、国籍、障害の有無などに関わらず、多様な顧客が安全かつ快適に過ごせる環境を提供することが求められています。 バリアフリー化:誰もが安心して過ごせる空間へ 高齢化社会の進展や障害者への配慮の高まりを受け、バリアフリー化はホテルや旅館にとって重要な課題です。 高齢者や障害者を含む全ての人が、安全かつ快適に施設を利用できるようにすることが求められています。 以下はバリアフリー化の具体例です。 改善ポイント 具体的な施策 効果 段差の解消 スロープの設置やエレベーターの導入 車椅子やベビーカーを利用するお客様、足腰の弱い高齢者などが館内をスムーズに移動できるようにする 手すりの設置 廊下、階段、浴室などに手すりを設置 転倒防止に役立ち、高齢者や障害者が安心して施設を利用できる 車椅子対応の設備 車椅子で利用できるトイレや客室を整備 身体の不自由な方が、介助なしで、または最小限の介助でトイレや客室を利用できる 視覚障害者への対応 点字案内板や音声案内を設置 目の不自由な方が、館内の情報を容易に取得できるようにする 聴覚障害者への対応 非常用呼び出しボタン、客室内のインターホンにランプを設置 耳の不自由な方が、緊急事態の発生や来客を認識できるようにする これらのバリアフリー対応は、高齢者や障害者だけでなく、ベビーカーを利用する家族連れなど、幅広いお客様層の利便性向上に繋がるでしょう。 また、企業の社会的責任を果たす上でも重要な取り組みであり、イメージアップにも貢献します。 最新設備導入:スマートで快適な滞在をサポート お客様の利便性を高めるためには、最新設備を導入することも効果的です。 以下は最新設備導入の具体例です。 導入設備 具体的な施策 効果 高速インターネット環境 全館Wi-Fiを整備 ビジネス利用のお客様だけでなく、多くのお客様のニーズに応え、快適なインターネット利用環境を提供する スマートロック スマートフォンで客室の施錠・解錠ができるシステムを導入 チェックイン・チェックアウトをスムーズにし、お客様の待ち時間を短縮 タブレット端末 客室にタブレットを設置し、館内案内や周辺情報を提供 お客様は必要な情報をすぐに取得でき、利便性が向上する 最新空調・空気清浄機 快適な室内環境を提供 お客様の満足度向上に繋げ、アレルギーを持つお客様などにも配慮したクリーンな空間を提供する キャッシュレス決済 各種クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応 現金を持ち歩かなくても支払いができるようになり、特に外国人観光客などの利便性が向上する 自動チェックイン機 チェックイン手続きを自動化 フロント業務を効率化し、スタッフはお客様対応に注力できるようになる。お客様にとっては待ち時間の短縮につながる これらの最新設備の導入によって、お客様にとっての利便性を向上させ、満足度の向上に繋げることができるでしょう。 3. 「魅力」向上:選ばれるホテル・旅館になるための差別化戦略 ここからは、特に「ホテル」に該当するお話です。 お客様は、ホテルに対して、非日常的な体験や特別な時間を求めています。 そのため、デザイン性の高い空間や、独自のコンセプトに基づいたサービスを提供することで、お客様の期待を超える価値を提供できるのです。 デザイン性向上:非日常的な空間を演出する ホテルのデザインは、お客様の満足度に大きく影響します。お客様は、日常とは異なる特別な空間で過ごすことを期待しています。 そのため、内装やインテリアにこだわり、非日常的な空間を演出することが大切です。 以下は、ホテルの空間をより魅力的にするデザイン改修の例です。 箇所 具体的な施策 効果 ロビー・ラウンジ 高級感のある家具や調度品を配置、洗練された雰囲気を演出 お客様に特別な滞在の始まりを感じてもらう 客室 壁紙や照明を工夫、落ち着いた雰囲気や華やかな雰囲気など、多様な空間を演出 お客様の好みやその日の気分に合わせて、お部屋での時間を楽しんでもらう 館内全体 アート作品を展示、芸術的な雰囲気を醸成 お客様の感性を刺激し、滞在をより豊かなものにする レストラン 地元の食材を使った料理の提供、地域の伝統工芸品を食器として使用 食を通じて、その土地ならではの魅力を感じてもらう 外観 ホテルのコンセプトに合わせた外観デザイン、ライトアップの実施 通りがかった人々の興味を引き、新規顧客の獲得に繋げる これらのデザイン性の向上によって、お客様に特別な体験を提供し、満足度の向上に繋げることができるでしょう。 コンセプトの明確化:独自性が際立つホテルへ ホテルの魅力を高めるためには、明確なコンセプトを設定し、それを館内全体で表現することも効果的です。 コンセプトに基づいたデザインやサービスを提供することで、ターゲットとするお客様層に効果的にアピールし、集客力の向上に繋がります。 以下はコンセプト設定と、それを体現するための改修例です。 コンセプト 具体的な施策 効果 和モダン 伝統的な和の要素と現代的なデザインを融合させた、洗練された空間を演出 日本の伝統美を感じながら、現代的な快適さも享受できる、特別な滞在体験を提供する ファミリー向け キッズルームの設置、子供向けイベントの開催など、家族連れに特化したサービスを提供 子供から大人まで、家族全員が楽しめるホテルとして、他との差別化を図る ラグジュアリー 上質な素材を用いた内装、一流のサービスを提供、特別な滞在を演出 非日常の贅沢な時間を過ごしたいお客様を惹きつけ、高い満足度を提供する ビジネス特化 高速インターネット環境、ワークスペースの充実など、ビジネス利用に最適な環境を提供 出張などで忙しく過ごすビジネスパーソンに、機能的で快適な滞在を提供する エコロジー 太陽光発電の導入、省エネ設備の採用、地元産の食材の使用など、環境に配慮した運営 環境問題に関心の高いお客様からの支持を得られるだけでなく、運営コストの削減にもつながる このように、ホテルのテーマ性を明確化し、コンセプトに基づいて館内全体をデザインすることで、独自性を打ち出し、お客様の満足度を高めることができます。 また、コンセプトに基づいたサービスやイベントを提供することで、お客様に特別な体験を提供し、リピート率の向上に繋げることができるでしょう。 ホテルと違う?旅館ならではの顧客満足度を高める改修ポイント ホテルと旅館では、お客様が求める体験が異なります。 ホテルが機能性や利便性、プライバシーを重視した空間を提供する一方で、旅館は日本の伝統文化や風情、そして温かいおもてなしといった、その場所でしか味わえない特別な体験を提供することが期待されています。 そのため、旅館の大規模改修・修繕においては、これらの独自性を最大限に活かし、お客様の満足度向上に繋げることが大切です。 ここでは、ホテルとの差別化を図りながら、旅館の魅力をさらに高めるための独自戦略について解説します。 旅館ならではのニーズに応える改修のポイントとは? 旅館のお客様の満足度を向上させるためには、ホテルとは異なる旅館特有のニーズを理解し、それに応える改修を行うことが大切です。 ここでは、「温泉」「食事」「スタッフ環境」の3つに焦点を当て、具体的な改修ポイントを見ていきましょう。 温泉:旅館の最大の魅力をさらに引き出す 「旅館と言えば温泉」のイメージがあるほど多くの宿泊客は、温泉を楽しみに来館します。 そのため、温泉施設の大規模改修は、お客様の満足度に直結する重要なポイントなのです。 以下は、温泉施設の改修ポイントの一例です。 項目 具体的な施策 効果 大浴場の改修 浴槽を広くする 露天風呂を新設 サウナを導入 洗い場の数を増やす 設備の充実化 満足度向上 脱衣所の改修 清潔感のある空間に パウダースペースを充実化 アメニティを充実化 快適性向上 泉質の向上 源泉かけ流し 泉質分析と効能の分かりやすい表示 温泉の魅力向上 他との差別化 眺望の改善 窓を大きく取る 目隠しの配置を工夫し景色を楽しむ 景観による満足度向上 バリアフリー化 手すりの設置 段差の解消 車椅子対応の洗い場設置 利用者の幅を広げる 安全性向上 食事:旅館のもう一つの楽しみ「食」の空間を演出 旅館のもう一つの魅力は、食事です。 地元の食材を使った会席料理や、季節感あふれる料理は、旅館ならではの特別な体験と言えるでしょう。 そのため、食事を提供する空間の改修も大切です。 以下は、食事関連施設の改修ポイントの一例です。 項目 具体的な施策 効果 個室の新設・増設 プライベート空間で食事を楽しみたいニーズへの対応 特別感の演出 顧客満足度向上 会場の内装改修 和モダンな雰囲気に改装 眺望の良い席を増やす 食事時間の満足度向上 バリアフリー化 テーブル席を増やす 車椅子でも利用しやすいテーブル配置 利用者の幅を広げる 快適な食事環境の提供 スタッフ環境:良質なおもてなしは、スタッフの働きやすさから 旅館では、スタッフによるきめ細やかなおもてなしも、お客様が期待しているポイントです。 意外かもしれませんが、スタッフが働きやすい環境を整えることも、間接的にお客様の満足度向上に繋がります。 以下は、スタッフ環境改善のための改修ポイントの一例です。 項目 具体的な施策 効果 スタッフルームの改修 休憩しやすい環境整備 スタッフの疲労軽減 サービス質の向上 バックヤードの動線改善 効率的な動線を確保するためのレイアウト見直し 業務効率向上 サービス提供の迅速化 スタッフ用設備の充実 専用トイレやシャワールームなど福利厚生の充実 スタッフ満足度向上 離職率低下 人材確保 セキュリティ強化 防犯カメラの設置 セキュリティシステムの導入 安心安全な労働環境の提供 トラブル対応の迅速化 これらの改修を通じて、お客様の満足度を高め、リピーター獲得に繋げましょう。 和の魅力を最大限に引き出す改修方法 旅館の改修においては、日本の伝統的な「和」の魅力を最大限に引き出すことが大切です。 「和」の空間は、訪れる人々に癒しと安らぎを与え、特別な時間を提供します。 以下は、「和」の魅力を引き出すための改修ポイントの一例です。 項目 具体的な施策 効果 客室の改修 畳、障子、襖など伝統素材の活用 琉球畳やデザイン和紙の使用 間接照明や調光機能付き照明の導入 和家具、調度品の配置 洗練された和空間の演出 快適性と利便性の向上 エントランス・ロビーの改修 日本庭園を望む 格子戸や暖簾の設置 木材、石材、和紙など自然素材の使用 非日常への誘い 旅館の風格向上 温かみのある空間演出 大浴場の改修 木材を多用した内装 石造りの露天風呂設置 リラックス効果向上 これらの改修を通じて、旅館ならではの「和」の魅力を高め、お客様の満足度向上を図りましょう。 地域文化と連携し、旅館でしか味わえない体験価値を創出する 旅館の魅力をさらに高めるためには、その地域ならではの文化や伝統と連携し、宿泊客に特別な体験を提供することも有効です。 以下は、地域文化と連携した魅力創出のための改修・施策の一例です。 項目 具体的な施策 効果 館内装飾 地元の陶芸家作品の展示 客室照明に地元の竹細工職人作のランプシェード使用 地域の工芸品の装飾 地域の文化を身近に感じる 地域の魅力発信 食事 地元農家から直接仕入れた新鮮野菜の使用 地元漁港で水揚げされた魚介類の使用 その土地ならではの味覚の提供 体験プログラム 地元伝統芸能団体と提携し旅館内で定期公演を開催 地元伝統工芸の体験ワークショップ開催 特別な体験の提供 地域のイベントとの連携 地域の祭りやイベント時期に合わせた特別宿泊プランの提供 観光客の誘致 情報発信 地域の観光スポットやイベント情報の積極的な発信 地域全体の活性化 顧客満足度向上 これらの取り組みを通じて、旅館の魅力を高め、お客様の満足度の向上を図るとともに、地域活性化にも貢献することができるでしょう。 地域の魅力を発掘し、それを旅館の強みとして活かしていくことが、今後の旅館経営においてますます重要になると考えられます。 顧客満足度向上につながるホテル・旅館の大規模改修事例 ここでは、実際に大規模改修・修繕によって顧客満足度向上を実現したホテル・旅館の事例をご紹介します。 事例1:福島県 旅館大浴場リニューアル工事 顧客満足度向上ポイント: 老朽化した大浴場の全面改修による、清潔感と快適性の劇的向上 地下3階相当の場所での施工でしたが、職人技を駆使し、緻密な施工を実現 排水勾配や配管の位置など、細部まで計算し尽くされた設計は、利用者の快適性を大きく向上 ポイント: 築年数を経た旅館の大浴場は、老朽化による設備の劣化、清潔感の低下が課題となっていました。特に、肌に直接触れる部分も多いため、安全性への配慮も重要なポイントでした。今回の工事では、既存大浴場の解体から、躯体工事、防水工事、内装工事に至るまで、大浴場のフルリニューアルを実施しました。 事例2:山形県 内部客室水回りリフォーム工事 顧客満足度向上ポイント: 老朽化した水回りの一新による、清潔感と利便性の向上 デザイン性の高い塗装仕上げによる、非日常的な空間演出 元々浴槽だった箇所を解体撤去し、共有ダイニングルームへ改装 ポイント: 壁には、デザイン性の高い塗装「VALペイント」を施し、高級感と非日常的な空間を演出。床には塩ビタイルを採用し、壁との調和を図りました。 事例3:山形県米沢市 温泉旅館内部浴室リニューアル工事 顧客満足度向上ポイント: 短期間集中工事による、営業機会損失の最小化と顧客満足度の維持 旅館の強みである「温泉」の魅力を最大限に引き出す改修 大浴場(男子・女子)・家族風呂・内風呂二か所の改修工事を、人海戦術で工期内に完了 ポイント: 旅館の休業期間中に、内部浴室のリニューアルを完了させる必要がありました。限られた時間の中で、質の高い改修を実現することが求められました。 まとめ:顧客満足度向上で、選ばれるホテル・旅館へ ここまで説明してきたように、ホテル・旅館が競争の激しい市場で生き残るためには、顧客満足度の向上が不可欠です。そのためのポイントは、以下の4つです。 「快適性」向上: 五感に訴える心地よい空間づくり(例:客室の寝具や内装、共用スペースの環境改善) 「機能性」向上: 多様なニーズに応える設備とサービス(例:バリアフリー化、最新設備の導入) 「魅力」向上: 選ばれるホテル・旅館になるための差別化戦略(例:デザイン性の向上、明確なコンセプト設定) 「旅館ならではの独自性」強化: 和の魅力と地域文化との連携で差別化を図る(例:温泉施設の充実、地元の食材を活かした食事、伝統文化体験の提供) これらの戦略を実行する上で、信頼できるパートナー選びが大切です。 ゆうき総業は、旅館・ホテルの大規模改修・修繕において、無足場工法や工事時間の工夫により、宿泊者への影響を最小限に抑える施工を提供しています。 これにより、施設の価値向上と顧客満足度の両立を実現しています。 東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)で、ホテルや旅館の大規模改修・修繕でお悩みの際は、ぜひゆうき総業にご相談ください。
ゆうき総業なら、大規模修繕のプロとしてトータルサポート
ゆうき総業は、ホテル・旅館の大規模修繕・改修工事で豊富な実績を持つ専門業者です。
耐震補強工事自体は直接手掛けていませんが、大規模修繕のプロとして、お客様のニーズに合わせたトータルサポートを提供します。
自社施工で内装から外装まで一貫対応
ゆうき総業は、塗装工事、防水工事、左官工事、内装リノベーションなど、幅広い工事を自社施工班のみで対応可能です。
客室内の木部塗装から聚楽壁(じゅらくへき)の塗り替えまで、同じ職人が一貫して担当するため、品質管理を徹底し、工期短縮を実現。
急な変更や追加工事にも柔軟に対応できます。
トラブル時も安心!「お抱え業者」として迅速対応
ゆうき総業は、ホテル・旅館の設備や内装を熟知した「お抱え業者」として、緊急時のトラブルにも迅速に対応します。
使用したタイルや塗料、防水材などをできる限り在庫として管理しているため、例えば、「客室のタイルが数枚剥がれてしまった」「水漏れが発生した」といった突発的な問題にも、すぐに対応可能です。
無足場工法で、営業しながらの工事も可能
ゆうき総業が得意とする無足場工法は、足場を組まずにゴンドラや高所作業車を使って作業を行うため、ホテル・旅館にとって大切な窓からの景観と美観を損ないません。
また、足場を組まないため、工事全体の費用を抑えらたり、工事期間も短縮できるなど、多くのメリットがあります。

【ホテル・旅館の修繕】景観を損ねない!無足場工法という選択肢
ホテルや旅館の経営において、建物の定期的な修繕は欠かせません。中でも、宿泊客の満足度に直結する「景観」は、常に美しく維持する必要があります。 でも、修繕工事で足場を組んだりシートをかけたりすると、せっかくの景観が台無しになってしまうのでは…と心配になります。 「外観をキレイなまま、修繕ってできないの?」 そんな悩みを解決する新しい方法として「無足場工法」が注目されています。 この記事では、ホテルや旅館の修繕における景観維持の大切さと、その解決策としての無足場工法のメリットについて、分かりやすく解説します。 ホテル・旅館の修繕、なぜ「景観」への配慮が大切? まず、なぜホテルや旅館の修繕において「景観」への配慮が重要なのでしょうか。 お客様は、癒やしや特別な体験を求めて、ホテルや旅館を訪れます。美しい景色や洗練された空間は、そのような期待に応え、忘れられない思い出を作るためのものです。 では、修繕工事によって景観が損なわれると、どのようなことが起こるのでしょうか。ここでは、その理由を掘り下げて解説いたします。 景観を損ねると満足度が下がる 客室からの眺め、手入れの行き届いた庭園、洗練された外観。これらは、お客様に高揚感や癒やしを与え、滞在を特別なものにしてくれます。 特に、リゾートホテルや景勝地の旅館では、景色そのものが宿泊の目的です。 そのため、修繕工事で景観が損なわれると、お客様にがっかりされてしまうことも。特に、高層階の客室や眺望を売りにするホテル・旅館では、その影響は大きくなります。 外観は、お客様の「第一印象」を決めるもの。工事シートで覆われた建物は、期待感を下げてしまうでしょう。 工事中の騒音や粉塵も、お客様のストレスになります。静かな環境や清潔さを求めるお客様には、ホテル自体の評価を下げることにもなりかねません。 ホテルのブランドイメージに影響する 美しい景観は、ホテルや旅館のブランドイメージを作る、大切な要素です。 多くのお客様は、ウェブサイトやパンフレットの、美しい外観や客室からの眺望の写真に惹かれて、予約を決めます。 つまり、景観は、ホテルや旅館の「顔」。その印象が、ブランドイメージを大きく左右します。 修繕工事で景観が損なわれると、「顔」に傷がつくことになり、ブランドイメージに影響が出ることは避けられません。 ウェブサイトやパンフレットで抱いた期待を裏切る SNSでマイナスな情報が拡散される 競合ホテルとの差別化が難しくなる といったことが考えられます。 修繕工事の際は、景観への影響をできる限り小さくすることが、ブランドイメージを守るために大切です。 景観が悪くなると予約減少・キャンセルが増える 景観が悪くなると、新規予約が減ったり、予約のキャンセルが増えることも考えられます。 多くのお客様は、予約前にウェブサイトや予約サイトで、外観や眺望をチェックします。工事中の写真や、景観に関する悪い口コミがあれば、予約をためらう可能性は高まります。 他ホテルを選んだり、既に予約していたお客様がキャンセルを選ぶことも。特に、眺望を重視するお客様や、記念日で宿泊予定のお客様への影響は大きいでしょう。 美しい景観に魅了されたリピーターのお客様が、工事を知って、次回の予約をためらうことも十分に考えられます。これらは、ホテルや旅館の収益に影響を及ぼすかもしれません。 ホテル・旅館の修繕で景観を損なう3つの要因 ホテルや旅館にとっての「景観」の大切さをご理解いただけたでしょうか。では、修繕工事の何が、景観を悪くしてしまうのでしょうか? ここでは、3つのポイントを解説します。 足場設置で外観が損なわれ、写真撮影の妨げにもなる 外壁の修繕や塗装の際、「足場」が組まれます。高所作業に不可欠ですが、建物の外観を覆い隠してしまいます。 美しい外観や、個性的なデザインが魅力のホテルや旅館も、足場で覆われると、魅力は半減します。 外壁が見えなくなる 建物全体が無機質な印象になる 写真撮影の妨げになる 特に、景勝地のホテルや旅館では、建物と自然が一体となった風景が魅力ですが、足場はその風景を損ないます。 また、足場は写真撮影の妨げにもなり、旅の思い出を残したいお客様の満足度を下げることにつながります。 防護シートで眺望が遮られ、客室が暗くなる 外壁塗装などの際、塗料やほこりの飛散を防ぐ「防護シート」が張られます。近隣への配慮に必要ですが、客室からの眺望を遮り、開放感を奪います。 客室からの眺望を重視するホテルや旅館では、お客様の満足度に大きく影響します。防護シートは採光も妨げ、客室が暗くなることも。特に、日当たりの良い客室では、影響が顕著です。 楽しみにしていた景色が防護シートで見えなくなると、その客室の魅力は大きく損なわれます。 工事の騒音や粉塵が、穏やかな環境を妨げる 工事中の騒音や粉塵も、景観に悪影響を及ぼします。 観光地では、その場所の「音」も景観を構成する要素。静かな環境や自然の音は、その土地ならではの魅力です。 しかし、工事の騒音はその静けさの妨げになり、粉塵は周囲を汚します。 例えば、海辺のリゾートホテルでは、波の音が魅力の一つ。工事音でそれが楽しめないのは、お客様にとって大きな損失です。 景観を守る新常識!「無足場工法」とは ホテルや旅館の修繕で、景観への影響は避けられないのでしょうか? その解決策として「無足場工法」が注目されています。 無足場工法とは、従来の足場を組まずに、ロープアクセス技術やゴンドラなどを用いて高所作業を行う方法です。 従来の足場工法では、足場と防護シートが建物を覆い、外観や眺望を損ないます。 しかし、無足場工法なら、外観への影響を最小限に抑え、お客様は工事中でも景観を楽しめます。 無足場工法のメリット 景観を維持できる: 外観への影響が小さい コストを削減できる: 足場設置・解体が不要 工期を短縮できる: 足場設置・解体の時間が不要 営業しながら工事ができる: 工期が短い 足場の設置・解体が不要なため、コスト削減と工期短縮も実現。 これは、繁忙期に営業しながら工事を行う必要があるホテルや旅館にとって、大きなメリットです。 ただし、無足場工法は特殊な技術を要するため、対応できる業者は限られます。 建物の形状や周辺環境によっては、従来の足場工法が適している場合も。 無足場工法の実績が豊富で、信頼できる専門業者に相談することが重要です。 無足場工法のメリットの詳細や旅館での事例については以下で解説しています。 無足場工法で景観と修繕を両立した成功事例 実際にホテルや旅館で無足場工法による修繕工事を行った、弊社の実績をご紹介します。 事例① 老舗旅館、川沿いの立地を克服し外壁塗装を実現 課題: 川沿い立地で足場設置が困難 解決策: ゴンドラと高所作業車を併用 ちらの老舗旅館では、外壁の修繕を検討されていました。建物直下に川が流れ、従来の足場を組むことが難しい状況でした。そこで、無足場工法を得意とする、弊社にご相談いただきました。 現地調査の結果、ゴンドラと高所作業車を組み合わせた工法をご提案。足場を組めない川沿いの面も含め、建物全体の塗装に成功しました。 約3ヶ月の工事期間中も、旅館は営業を継続。これも無足場工法のメリットです。足場設置費用も削減でき、全体のコストを抑えることにも貢献しました。 事例② 眺望重視のホテル、無足場工法で宿泊客の満足度を維持 課題: 修繕中の眺望への影響を最小限に 解決策: 一部は無足場工法、面ごとの施工で眺望確保 岩手県花巻市のこちらのホテルでは、宿泊客に常に美しい景観を楽しんでいただくため、外壁修繕でも眺望への影響を最小限にしたいとのご希望がありました。 当初は、全てをゴンドラで施工する無足場工法を希望されていました。しかし、調査の結果、一部ゴンドラの設置が難しい場所があると判明。 そこで、お客様と協議を重ね、基本的には足場を組む工法を採用しつつ、特に景色を堪能できる面については無足場工法を採用する、柔軟な施工プランを策定しました。 全ての面を同時に施工すると客室からの景色が完全に遮断されるため、面ごとに工事のスケジュールを組み、常に一部の眺望は確保できるよう配慮しました。 その結果、ホテル側の「お客様に最高の景色を届けたい」という想いを実現できました。 無足場工法は業者選びが重要!3つのポイント 無足場工法には、景観維持やコスト削減などのメリットがありますが、特殊な技術が必要です。 そのため、業者選びが非常に重要。 ここでは、ホテルや旅館の修繕で無足場工法を依頼する際の、業者選びの3つのポイントを解説します。 1. ホテルや旅館の施工実績の確認 まず、ホテルや旅館の施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。 無足場工法は、建物の形状や高さなど、様々な要素を考慮し、最適な工法を選ぶ必要があります。 特にホテルや旅館は、一般的な住宅とは異なる構造や設備を持つため、経験の有無が、工事の安全性や品質に大きく影響します。 2. 必要な許認可や資格の保有 無足場工法には、専門的な技術と知識が必要です。そのため、必要な許認可や資格を有しているかどうかも、必ず確認しましょう。 例えば、ロープアクセス技術を用いる場合は、「ロープ高所作業特別教育」などの資格が必要です。 これらの資格は、安全に作業を行うための、最低限の知識と技術を有していることの証明となります。 3. 万全な安全管理体制 無足場工法は高所作業となるため、安全管理体制の確認も重要です。 具体的には、作業員への安全教育、現場の安全責任者配置、定期的な安全点検の実施状況を確認しましょう。 また、緊急時対応計画が策定され、連絡体制や救助方法、医療機関との連携が明確であることも、重要なポイントです。 ゆうき総業:無足場工法の専門業者として 私たちゆうき総業は、無足場工法を専門とし、多くのホテルや旅館の修繕工事を手掛けてきました。 ゆうき総業の強み ホテル・旅館の施工実績が豊富:専門資格と許認可を有した、経験豊富なスタッフが多数在籍 ワンストップ対応:内装・外装改修から、外壁塗装、屋上防水、大規模修繕工事まで一貫して対応 徹底した安全管理:万全の安全管理体制を構築、損害賠償保険にも加入済み 「無足場工法を検討したいが、どの業者に頼めば良いか分からない」そんなホテル・旅館のオーナー様は、ぜひ一度、ゆうき総業にご相談ください。 まとめ:ホテル・旅館の景観を守る修繕は、無足場工法が決め手 ホテルや旅館にとって「景観」は、宿泊客の満足度やブランドイメージ、経営に直結する重要な要素です。 修繕工事で景観を損ねる要因として、足場の設置や防護シート、騒音・粉塵の問題がありますが、これらを解決する新たな選択肢として「無足場工法」をご紹介しました。 「景観を守りながら、コストを抑えて修繕したい」そんなホテル・旅館のオーナー様は、ぜひ一度、ゆうき総業にご相談ください。 仙台を中心に東北6県から首都圏まで、無料出張お見積りを行っています。まずはサイトより、お気軽にお問合せください。
まとめ:耐震工事は大規模修繕とセットで検討しよう
ホテルや旅館にとって、耐震補強は、お客様と従業員の安全を守るために、とても大切なことです。
特に、古い耐震基準の建物では、早めの対策が必要となります。
耐震補強は、大規模修繕と一緒に行うことで、費用を抑え、工事期間を短くし、建物全体の価値も高められます。
「ゆうき総業」は、ホテル・旅館の大規模修繕・改修で豊富な実績を持つ、専門業者です。
- 国家資格を有する専門性の高い職人が多数在籍
- 内装から外装まで、大規模修繕を一貫して対応可能
- 「無足場工法」により、ホテルの景観を損ねず、営業への影響も最小限に
東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)で、ホテルや旅館の大規模改修・修繕でお悩みの際は、ぜひゆうき総業にご相談ください。
この記事を書いた人

結城 伸太郎
職歴:27年
得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務
保有資格:1級建築施工管理技士、1級建築塗装技能士、1級ポリマーセメント防水、1級改質アスファルト防水、外壁1級仕上げ技能者、防水登録基幹技能者、外壁仕上基幹技能者、国際ライセンス サーモグラファーレベル1、監理技術者、職長安全衛生教育、他