工場・倉庫の床塗装は塗床で解決!修繕のサインや費用・工期を徹底解説

工場や倉庫で「床にヒビが入っている」「滑りやすくなっていて危ない」と感じたことはありませんか?
ヒビ割れや傷、粉塵が目立つ床は、作業効率が下がり、安全性にも影響を与えます。
しかし、「費用はどのくらいかかるのか」「稼働を止めずに工事できるのか」など、という疑問を持った方も多いと思います。
この記事では、工場・倉庫の床修繕に用いられる塗床工事について、
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床劣化が重要な理由・リスク
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代表的な塗料の比較
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事例からみる費用と工期の目安
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業者選びのポイント
といった具体的なデータや事例を交え、詳しく解説します。
目次
工場・倉庫の床修繕「塗床」が重要な理由
工場や倉庫では、日々の荷物移動や重機の走行、そして作業員が往来することでコンクリート床に大きな負荷がかかります。
放置すると、劣化が進み転倒事故や生産効率ダウンといったリスクを招くため、定期的な床修繕はとても重要です。
塗床(ぬりゆか)と呼ばれる工法では、主にエポキシ樹脂やウレタン樹脂などの塗料を使い、コンクリート床を摩耗や腐食から保護します。
塗床は、床を単に塗装するだけではなく、床の機能を根本から向上させることを目的としています。
重要な理由やリスクについてもう少し細かく見ていきます。
転倒事故のリスクを防ぐ
床のひび割れや凹凸があると、作業員がつまずきやすくなり、転倒事故のリスクが高まります。
実は、厚生労働省の労働災害統計によると、製造業の転倒事故による死傷災害は年間で5,823件も報告されています。
コンクリートを保護する
工場や倉庫では、日常的な歩行や機械の往来、酸性薬剤や油脂の付着により、床面のコンクリートが摩耗や腐食していきます。塗床はこれらのダメージからコンクリートを守り、長期間にわたって床を安全で丈夫な状態に保ちます。
発塵を防止し異物混入や衛生問題を防ぐ
下地コンクリートがむき出しの状態では、摩耗によって細かな粉塵が発生しやすくなります。
粉塵が舞いやすい状態だと、食品や医薬品などに異物混入が発生する可能性があります。これが、クレームや出荷停止につながるケースも考えられます。
塗床を施すことで、発塵を抑え、食品工場や医療施設のように高い清潔基準が求められる現場でも衛生的な環境を維持できます。
耐荷重性を強化する
重機やフォークリフトが頻繁に通行するエリアでは、床への負荷が大きく、下地コンクリートが劣化しやすくなります。塗床により耐荷重性を強化することで重量物の移動が多い現場でも安心して使用できる床を作ります。
色分けにより作業効率を上げる
塗床を施工する際に作業エリアを色分けすることで、作業区域を明確に分けられます。これにより、作業員が効率よく動ける環境を作り、生産性の向上にもつながります。
見た目が良くなる
塗床は、傷んだ床を綺麗に仕上げることで工場や倉庫の外観を整えます。企業訪問者への印象が良くなるだけでなく、従業員のモチベーション向上にもつながります。
塗床修繕は、見た目を整えるだけでなく、安全で効率的な環境作りにも役立っているんですね。
続いては、どのようなサインが修繕を検討すべき合図なのか、詳しく見ていきましょう。
今すぐ検討すべき!工場や倉庫の塗床修繕のサインは?
では、工場や倉庫の塗床修繕を検討するタイミングは、どのように判断すればよいのでしょうか?
ついつい見過ごしてしまいがちな劣化のサインも、少し意識するだけで気づけることがあります。それを放置すると、安全性や作業効率に悪影響を及ぼす可能性も。
ここでは、修繕を検討すべき具体的なサインについて詳しく解説します。
床面のヒビや剥がれ
工場や倉庫のコンクリート床にヒビや剥がれがある場合は、耐久性が落ちている証拠です。この状態を見逃さないことが重要です。破片が出ると作業環境が悪化し、従業員や機材に影響を与える可能性があります。
滑りやすい床
工場や倉庫の床が滑りやすくなっている場合、表面加工が劣化していることが考えられます。特に水や油を使う現場では、転倒事故の原因となるため、早急な対応が必要です。
汚れが目立つようになった
塗床が劣化すると、表面が粗くなり汚れが入り込みやすくなります。床を掃除しても汚れが取れにくく、清潔さを保ちにくい状態になる場合は、修繕によって元の状態を取り戻せます。
粉塵が発生しやすい
粉塵が発生する場合は、防塵性能が低下している可能性があります。食品工場や医療施設では衛生管理に直結するため、早急な対応が必要です。
変色やライン消失
紫外線や薬品の影響で、塗床の色が変わっていたり、通路や作業エリアのラインが消えかけていませんか。
ラインが見えないと作業区分が曖昧になり、稼働率が落ちたり事故リスクが高まったりします。
どうでしょう?見過ごしがちですが、こういった状態に見覚えはありませんか?これらのサインに気づいたら、早めの対応で、安全で快適な作業環境を維持しましょう。
次は、塗床修繕で重要な塗装選びのポイントについて解説します。
床修繕の主要な工法と塗料比較
塗床工事では、エポキシ樹脂・ウレタン樹脂・MMA樹脂といった塗料がよく使われます。
それぞれ特徴が異なり、下地補修の有無や必要な耐久度によって選び方が変わります。
下記はあくまで目安ですが、塗料選びの参考にしてください。
塗料 | 耐用年数目安 | 硬化時間 | 1㎡あたり費用帯 | 特徴・メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
エポキシ樹脂 | 約5〜8年 | 常温24〜48時間 | 4,000〜8,000円 |
・高い耐摩耗性と耐薬品性 ・光沢があり美観◎ ・食品工場や物流倉庫で実績が多い |
・弾性が低め→強い衝撃にはひび割れ注意 ・硬化に時間がかかる |
硬質ウレタン樹脂 | 約3〜5年 | 常温12〜24時間 | 3,500〜7,000円 |
・柔軟性があり衝撃に強い ・滑り止め効果を付与しやすい ・軽作業エリア向け |
・エポキシより耐薬品性がやや劣る ・表面硬度はエポキシほど高くない |
MMA(メタクリル)樹脂 | 約5〜7年 | 1〜2時間(超速硬化) | 7,000〜12,000円 |
・短工期で稼働をほとんど止めずに施工可能 ・低温下(0℃以下)でも硬化 ・24時間稼働の工場や冷凍施設向き |
・臭気が強い(換気必須) ・材料コストが高め |
1. エポキシ樹脂
耐薬品性・耐摩耗性に優れ、重機やフォークリフトを頻繁に使用する現場や、食品工場・物流倉庫で広く採用されています。
光沢のある仕上がりで美観も良い反面、弾性が低いので強い衝撃が加わる場所ではひび割れリスクがあります。
こちらの弊社の施工事例では、耐久性を重視した床の修繕を行い、作業環境の改善に貢献しました。

工場床 エポキシ樹脂塗床工事|ユカクリート タイル#70|山形県
工場内コンクリート床の耐熱塗装と強度が高いエポキシ樹脂塗床塗装の現場事例です。コンクリート土間にカラフルで高強度の塗床を施工し、フォークリフト走行での摩耗、傷に強い床になります。使用材料はユカクリートタイル#70
2. 硬質ウレタン樹脂
硬質ウレタン樹脂は、柔軟性があるので衝撃をある程度吸収し、軽作業エリアや歩行頻度の高い通路などに向いています。
ただしエポキシほどの耐薬品性や表面硬度は期待できません。
滑り止め効果も期待できるため、作業の安全性を高めることができます。
3. MMA樹脂
MMA(メタクリル酸メチル)樹脂は、1〜2時間程度で実用強度まで硬化するため、夜間や短時間しかラインを止められない工場で重宝されます。
低温下でも硬化可能で冷凍倉庫や24時間稼働する食品工場などで重宝される一方、材料コストが高く、施工時の臭気が強いため換気対策が必要です。
それぞれの塗料には特徴があり、現場の条件や用途に合わせて選びます。
【重要】床修繕の費用・工期はどのくらい?
ここからは費用と工期が最も気になる方へ向けて、具体的な目安を解説します。
床の広さや下地の傷み具合、求める塗膜厚によって変動しますが、大まかなシミュレーションを把握しておけば予算化もしやすいです。
施工全体のイメージ
ここでは、先ほどのエポキシ樹脂施工事例を例に挙げてみましょう。
工場や倉庫で「床にヒビが入っている」「滑りやすくなっていて危ない」と感じたことはありませんか?
ヒビ割れや傷、粉塵が目立つ床は、作業効率が下がり、安全性にも影響を与えます。
しかし、「費用はどのくらいかかるのか」「稼働を止めずに工事できるのか」など、という疑問を持った方も多いと思います。
この
工場・倉庫の床塗装は塗床で解決!修繕のサインや費用・工期を徹底解説
ここでの費用は、具体的言及を避けるため、あくまでシミュレーションとして、先ほどの塗料の1㎡あたり費用から算出させてもらいます。
- 施工内容:
- 工場塗床・・・約800㎡
- 工場耐熱床・・・約30㎡
- 工場防塵塗装・・・約300㎡
- 合計約1,130㎡
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費用目安: 550万円〜880万円
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工期: 約3週間
たとえば、これら3種類の塗床(合計約1,130㎡)を同時並行で行ったケースでは、約3週間ほどの施工期間になりました。
広範囲を一度に仕上げるには多くの職人が必要で、加えて下地調整や乾燥時間を確保しつつ進めるため、それなりのスケジュールが必要になります。
施工全体の内訳
1. 工場塗床(エポキシ樹脂:ユカクリートタイル#70)
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面積:800㎡
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単価:4,000円/㎡~8,000円/㎡
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費用:320万円~640万円
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工期目安:大規模案件のため約2~3週間ほど
2. 工場耐熱床(レジモルハードUW)
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面積:30㎡
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単価:3,000円/㎡~4,000円/㎡
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費用:9万円~12万円
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工期目安:狭いエリアのため1日~数日程度
3. 工場防塵塗装(ユカクリートスタンダード)
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面積:300㎡
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単価:7,550円/㎡
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費用:約226.5万円(7,550円 × 300㎡)
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工期目安:中規模案件で1~2週間ほど
最終的には、現地調査で床の状態をしっかり確認し、どの塗床材を使うか、下地補修をどの程度行うかを決めるのが重要です。
施工範囲が広ければその分、チーム体制や工程管理が必要となり、費用・工期が変わります。
「どのくらい費用がかかるか具体的に知りたい」「短い工期で仕上げてほしい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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塗床修繕の業者選びで押さえるポイント
工場や倉庫の床修繕においては、業者選びの良し悪しが仕上がりや寿命に大きく影響します。
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塗装技能士や1級施工管理技士など有資格者が在籍するか
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食品工場や医療施設など、似た業種の施工実績があるか
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アフターサポートや保証期間が明確か
こうしたポイントをチェックするだけで、失敗リスクを大幅に減らせます。
実際の施工写真や使用塗料のメーカー情報を丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して任せられるでしょう。

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この記事では、塗床修繕がもたらす安全性や作業効率の向上についてお伝えしました。
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床劣化サイン: ヒビ・剥がれ、滑りやすい床、粉塵、汚れ、ライン消失
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塗料・工法選び: エポキシ・ウレタン・MMAの特徴や費用を比較、無足場工法の検討も
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費用と工期: 1,130㎡で3週間・550万円〜などの事例あり
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業者選び: 資格・実績、アフターサポートが重要
ゆうき総業では、従業員の方々に迷惑をかけないよう、ゴールデンウィークや夏季休暇中に施工を計画するなど、工場や倉庫の稼働を最優先に考えた工事を行っています。
機械、金属、鉄鋼など多くの業界の工場・倉庫修繕実績をもとに、ご依頼の施設に適したご提案をいたします。
仙台を中心とした東北6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)および首都圏(千葉県、神奈川県、埼玉県、東京都)にて、無料の出張お見積りも実施しています。安全で快適な作業環境への第一歩を、ぜひゆうき総業にご相談ください。

工場・倉庫の改修工事
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この記事を書いた人

結城 伸太郎
職歴:27年
得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務
保有資格:1級建築施工管理技士、1級建築塗装技能士、1級ポリマーセメント防水、1級改質アスファルト防水、外壁1級仕上げ技能者、防水登録基幹技能者、外壁仕上基幹技能者、国際ライセンス サーモグラファーレベル1、監理技術者、職長安全衛生教育、他