病院鉄骨造 外壁の赤外線カメラ調査|法令点検|山形県
大規模修繕の工事内容
修繕項目はありません
施工のポイントや特徴
ALCにタイル貼りという弱点が多い建物でしたが、ALCの目地通りにタイルの割り付けがなされており、特に大きな浮きもないように思えます。
もちろんこれだけで判断するのは危険ではありますが、大きく浮いている場合はハッキリと出てくることもあるので、点検程度に調査するのも良いかもしれません。
特にタイルは剥がれて歩行者の頭に直撃したら致命的なダメージを受けてしまいます。
定期的な点検が必要だと思います。
工事の詳細
所在地 | 山形県 |
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施工内容 | 外壁のサーモグラフィカメラ診断 |
構造・階数 | 7階 |
工事期間 | 1日 |
この記事を書いた人
結城 伸太郎
職歴:27年
得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務
保有資格:1級建築施工管理技士、1級建築塗装技能士、1級ポリマーセメント防水、1級改質アスファルト防水、外壁1級仕上げ技能者、防水登録基幹技能者、外壁仕上基幹技能者、国際ライセンス サーモグラファーレベル1、監理技術者、職長安全衛生教育、他
現場レポート
赤外線カメラ調査
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実際の画像 外壁はALCにタイル貼りとなっており、ALCの目地に沿ってシーリングも充填されている建物でした。 たまにALCの目地通りにシーリングなっていないタイル貼りとかあるのですが、その場合だいたいタイルが浮いている事が多いです。
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赤外線画像 今回の調査はタイルの浮きが無いかの点検となります。 赤外線カメラを使うときの注意点として、角度はあまりつけない、太陽に逆らった面から調査する、と言う事が重要です。
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実際の画像 見た感じは浮きも無く良好な状態ですね。
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赤外線画像 シーリング部分はタイルとは違う熱を持っています。 赤外線カメラはエネルギーを感じ取るカメラなので、物質が違うと色が変わって見えます。 特にタイルの異常は見られませんが。シーリングの色にムラがあります。
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実際の画像
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赤外線画像 少し変わった熱を示唆しています。 こういった不規則な個所は浮いている事が多いです。
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実際の画像 ALCの目地通りにタイルのシーリングがある建物を見るだけで安心します。 良く理解している設計屋さんなのだと思います。
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赤外線画像 特に大きな異常は見られません。
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実際の画像
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赤外線画像 異常はありません。
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実際の画像
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赤外線画像 シーリングの水平目地周辺にちょっと気になる変化があります。
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実際の画像
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赤外線画像 左端に浮きのような気になる分布が見られます。
担当者からのコメント
【診断者】結城伸太郎:国際サーモグラファーレベル1
ALCにタイル貼りという仕上げでしたが、大きな浮きは無いように思いました。
若干気になる点もありましたが、実際に打診調査してみると浮きはありませんでした。
赤外線カメラは、その時の湿度、雨上がり、気温などによってばらつきが出てしまいます。
ただし大きく浮いているとやはりハッキリと確認できますので、張替え部の事前調査と言う点では使い勝手があります。
それと漏水している物件は、漏水した当日に、さらに次の日に撮影をするとより効果的に比較できます。
雨漏り調査を年間かなりの数やっていますが、雨漏り調査では必ず常備しておくカメラとなってます。