工場や倉庫の修繕・改修でもっとも多い原因が何かご存じですか?
実は、「雨漏り」が原因でご依頼いただくケースがもっとも多いのです。
雨漏りを放置してしまうと、製品や設備へのダメージ、建物全体の劣化など、深刻な問題に発展する可能性があります。
さらに、修繕のタイミングを逃せば、費用も被害も大きくなる一方です。
この記事では、工場・倉庫の雨漏り原因から、すぐに実践できる応急処置、そしてカバー工法や葺き替えといった具体的な修理方法、費用・工期の目安まで詳しく解説します。
早めの対処で、修繕や改修の負担を最小限に抑えましょう。
この記事で分かること
雨漏りの原因と放置するリスク
雨漏りのサインの見つけ方
すぐできる雨漏りの応急処置
雨漏り修理の方法と費用・期間
工場・倉庫の修理で注意すべきこと
信頼できる業者の選び方
工場や倉庫の雨漏りが発生する原因とリスク
まずは雨漏りの原因と、それがもたらすリスクを見ていきましょう。
雨漏りが発生する原因と進行パターン
工場や倉庫で雨漏りが発生する原因の多くは、経年劣化による建材やコーキング(防水材)の劣化です。
特に、屋根や外壁の亀裂、コーキングの剥がれは雨水の侵入の原因となり、内部構造にダメージを与えます。
また、排水設備の詰まりや施工不良も、雨漏りの原因となることがあります。
一般的に工場や倉庫はマンションや大型商業施設、ホテル・旅館と比べて雨漏りが起こりやすい傾向があります。
これは工場特有の問題として、工場には屋上がないので屋根は直接外部環境にさらされることが多いのです。
そのため、台風や豪雨、積雪などによるダメージが大きく、さらに金属部分が錆びやすいという理由もあります。
これらの要因が複雑に絡み合うことで、雨漏りは徐々に広がり、被害が深刻化しやすいです。
工場の雨漏りは特に注意が必要です。
放置すると危険!雨漏りによる4つのリスク
工場や倉庫の場合、高価な設備や大量の製品を保管しているため、一度雨漏りが発生すると被害が深刻化しやすいです。
ここでは、雨漏りを放置することで起こりやすいリスクを4つご紹介します。
製品や機械へのダメージ
精密機械が水滴でショートすれば高額な修理費が必要ですし、製造ラインが止まれば納期にも影響が出ます。
特に高価な設備の修理や交換には多額の費用がかかることになります。
稼働停止による経済的損失
生産設備が使えない状態が続くほど、生産スケジュールに送れが生じ、受注機会を逃して大きな損失を被る恐れがあります。
建物の構造損傷
雨漏りが建物の内部に浸透すると、鉄骨やコンクリート部分の腐食やカビの発生を引き起こします。
そうすると、建物全体の耐久性が低下し、大規模な修繕が必要になる場合があります。
修繕費用が大幅に上がる
塗装や部分補修だけで済む初期段階を逃し、屋根全体の葺き替えに発展すると費用が一気に跳ね上がります。
弊社でも、塗装の依頼をいただいたが、実際はダメージが激しく、屋根全体の葺き替えが必要になり、費用が大幅に増えてしまった、という事例があります。
後回しにするほど、費用が増えるということは認識しておいた方がいいかと思います。
ではこうしたリスクを防ぐにはどうすれば良いでしょうか?まず考えるべきは、雨漏りが深刻化する前に早期発見することです。
次に、雨漏りを見つけるためのポイントや修繕の判断基準について詳しく解説します。
雨漏りの兆候を見逃さない!修繕が必要なサイン
雨漏りの初期段階で見られるサインを早めに発見することで、大規模な修繕を防ぐことができます。特に工場のような大規模施設では、早め早めの対応が被害の拡大を防ぐ鍵となります。
雨漏り初期段階でわかる、目に見える兆候
雨漏りは、放置すればするほど被害が大きくなります。早期発見のためには、目に見えるサインを見逃さないことが重要です。
以下は、雨漏りの初期段階でよく見られる兆候です。
少しでも気になる兆候があれば、早めに業者に相談することをおすすめします。
雨漏りの兆候
説明
天井や壁にシミができる
天井や壁に水の侵入が原因でシミができることがあります。特に、色が濃くなる場合は進行が疑われます。
外壁や屋根のひび割れ
コンクリートのひび割れや、屋根材の浮き、破損などは雨水の侵入経路となるため注意が必要です。
コーキングの劣化
建物の接合部分に使われるコーキングがひび割れたり、剥がれている場合も雨漏りの原因となります。
カビや湿気の異常
特定の場所でカビが発生したり、空気が湿っている場合も、雨水が建物内部に侵入している可能性があります。
雨漏り進行中!この兆候があればすぐにでも業者に修繕相談を
先ほどは初期段階でのサインを紹介しましたが、続いては雨漏りが進行している場合です。
以下のような状態であれば、すぐに修繕を検討することをおすすめします。
進行中の雨漏りの兆候
説明
複数の箇所にシミが広がっている
単なる初期症状ではなく、建物内部に浸水が広がっている可能性があります。
雨が降るたびに水滴が垂れる状態
これは進行した雨漏りの典型的なサインで、早急な対応が必要です。
木材や鉄骨部分の劣化が確認できる
建物の構造部分に影響が及ぶ前に、専門業者による修繕が必要です。
雨漏り緊急時にまずやるべき応急処置
「もう雨漏りが始まってしまった」「水が滴り落ちて設備や製品が濡れている」という場合は、まず応急処置を行って被害拡大を食い止めましょう。
床や設備の直接被害を防ぐ
雨水が落ちてくる真下にバケツや容器を置き、周囲の機械や資材にはビニールシートをかぶせます。複数箇所で漏れている場合は、すべての漏水箇所に対応してください。
屋根や外壁の穴を応急処置
高所で原因が判明しているなら、ブルーシートをかぶせて雨水の侵入を抑えます。コーキング剤や防水テープを穴・ひび割れ部分に貼るだけでも一時的に止水できます。
漏電リスクに注意
雨水が照明や配線にかかっている疑いがあるときは、感電・火災を防ぐためにブレーカーを落とすことも検討してください。安全が確保できるまで触らないようにしましょう。
ただし、バケツやテープで一時的にしのげても、根本的な修理なしではまた雨が降るたびに雨漏りがぶり返す恐れがあります。
工場や倉庫は生産に直結した設備が多いため、放置している間にコスト・被害がさらに膨らむ可能性が高いです。
あくまで応急処置は「被害拡大を食い止めるための最小限の対応」であり、早めに専門業者へ相談してください。
修繕方法と費用・工期の目安
工場・倉庫の雨漏り修理は、被害状況や建物の状態によって、最適な工法が異なります。
ここでは、主な工法とその費用・工期の目安、そして工場・倉庫ならではの注意点を解説します。
主な工法:部分補修、カバー工法、葺き替え
雨漏り修理には、主に「部分補修」「カバー工法」「葺き替え」の3つの方法があります。
それぞれの特徴を下の表で比較してみましょう。
工法
内容
メリット
デメリット
費用相場
工期目安(900㎡の折板屋根の場合)
部分補修
シーリング打ち替え、ボルト穴補修など、被害箇所のみを補修
低コスト、短工期
再発リスクあり、根本解決にならない場合がある。大規模なダメージや屋根材そのものが劣化している場合は葺き替えが必要。
数万円~数十万円程度
1日~数日
カバー工法
既存屋根の上に新しい屋根材(防水シートや金属屋根など)を重ねる
既存屋根の撤去不要、比較的低コスト・短工期
下地の状態によっては不可、重量増加の可能性あり
8,000~15,000円(1㎡あたり)
1週間~2週間
葺き替え
既存屋根を全て撤去し、新しい屋根材と防水層を設置
耐久性・防水性が最も高い、下地から補修可能
高コスト、長工期、既存屋根の撤去・処分費用が発生
13,000~30,000円(1㎡あたり)
2週間~1ヶ月以上
工法選択のポイント:どこを重視する?
どの工法を選ぶかは、以下のポイントを総合的に判断して決めましょう。
被害状況: 軽微な雨漏りであれば部分補修、広範囲にわたる劣化や雨漏りであればカバー工法や葺き替えを検討します。
建物の状態: 屋根の下地が健全であればカバー工法も選択肢に入りますが、腐食が激しい場合は葺き替えが必要です。
予算: 部分補修が最も低コストですが、再発リスクも考慮し、長期的な視点で工法を選びましょう。
工期: 生産ラインへの影響を最小限に抑えたい場合は、短工期で済む工法(カバー工法、超速硬化ウレタン防水など)を検討します。
専門業者としっかり相談し、建物の状態や予算、操業状況に合った最適なプランを選ぶことが重要です。
工場・倉庫ならではの注意点
工場や倉庫の屋根修理には、特有の注意点があります。スムーズに進めるために、事前に確認しておきましょう。
広い屋根面積と高所作業:
足場費用がかさむ傾向にあります(総費用の約2割が足場代になることも)。
高所作業車が必要になる場合もあります。
安全対策を徹底している業者を選びましょう。
生産ラインとのスケジュール調整:
稼働中の騒音や振動が製造工程に影響する場合は、休日や夜間施工を検討するなど、柔軟な対応が必要です。
業者と綿密な打ち合わせを行い、生産スケジュールへの影響を最小限に抑えましょう。
アスベスト含有屋根材の可能性:
古い工場では、屋根材にアスベストが含まれている場合があります。
アスベスト含有屋根材の撤去には、特別な許可や届け出、適切な処理が必要です。
専門知識と実績を持つ業者に依頼し、法規制に基づいた安全な作業をしてもらいましょう。
重量のある屋根材の取り扱い:
大型クレーンが必要なケースがあり、搬入経路、設置場所の確認が必要です。
これらの点は、見積もりや打ち合わせの段階で業者にしっかり確認しましょう。
費用と工期を抑えた雨漏り修繕の事例紹介
ここで、費用や工期を抑えた弊社の施工事例を一つご紹介します。
ゆうき総業の事例として、新潟県新発田市にある事務所棟+工場棟(折板屋根合計900㎡)の超速硬化ウレタン防水工事があります。
所在地
新潟県新発田市
施工内容
折板屋根葺き900㎡
事務所棟及び工場棟
構造・階数
鉄骨造
工事期間
10日
新潟県新発田市にある工場・事務所棟(屋根面積900㎡)のケースです。
こちらでは、経年劣化による折板屋根からの雨漏りが発生していました。
屋根全体を新しくする「葺き替え」も選択肢でしたが、工場のような広い屋根の場合、葺き替えは運搬や費用の面で大きな負担となることがあります。
そこで採用したのが「超速硬化ウレタン防水」という工法です。
この工法の大きなメリットは、施工スピードの速さ。
特殊なウレタン樹脂をスプレーで吹き付け、短時間で硬化するため、広い面積でも効率的に作業を進められます。
結果として、900㎡という広大な屋根の防水工事が、わずか10日間で完了しました。
既存の屋根を撤去する必要がないため、葺き替えに比べて費用も抑えられました。
信頼できる修繕業者を選ぶコツは?
業者選定をする場合は、下記のポイントを検討しましょう。ただし、こういったことを検討するには余裕をもって進める必要があるため、やはり最も重要なのは事前に対策しておくことです。
工場や倉庫の修繕の経験や実績があるか
安定した経営基盤や雨漏り修繕の実績が豊富な業者は、様々な状況に対応できるノウハウと長期的なサポートを期待できます。特に工場のような大規模施設の修繕経験がある業者を選ぶと安心です。
アフターサポートは充実しているか
修繕が完了して終わりではなく、その後の点検や保証が充実しているかどうかも重要です。
明確な見積もり内容であるか
工事内容や費用の内訳が明確に記載されている業者を選びましょう。追加費用の有無や工期についても事前に確認しておくと安心です。
修繕業者の選び方については、下記で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
早期修繕で雨漏り被害を防ぐために今すぐ行動を!
雨漏りは放置すればするほど被害が深刻化し、修繕コストも増加します。今回の記事で解説した通り、早期発見と適切な修繕対応が重要です。そのためには信頼できる業者を選び、早めの行動を心掛けることが肝心です。
業者に相談する際は、以下のチェックリストを参考にして、事前に伝えるべきことを準備しておき、スムーズな依頼につなげましょう。
雨漏り箇所の特定と記録
天井や壁、外壁など、雨漏りが発生している場所と被害の程度を確認してメモしておきましょう。
原因の見当をつける
コーキングのひび割れや外壁の亀裂など、原因として考えられる部分をチェックします。
写真を撮影
被害状況を写真に収めることで、業者とのやり取りがスムーズになります。
ゆうき総業では、無足場工法を活用した低コストでムダのない施工や、雨漏り解消率100%・再発事例0件の実績と科学的根拠のある調査方法、原因の特定から施工までワンストップの対応力が高く評価され「雨漏り119スーパードクターアワードゴールド賞」を受賞した日本一の実績があります。
仙台を中心とした東北6県や首都圏(千葉県、神奈川県、埼玉県、東京都)での無料出張見積もりも行っておりますので、まずはお気軽にお問合せください。