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【大規模修繕】点検報告書を必ずチェック!施工後にオーナーが見るべきポイントとは?

【大規模修繕】点検報告書を必ずチェック!施工後にオーナーが見るべきポイントとは? | 大規模修繕

大規模修繕工事後は「点検作業」も大切!

大規模な修繕工事が無事に完了した後、必ず行われるのが点検作業です。この作業は、工事が当初の計画通りに進められ、求められる品質が確保されているかを確認するために欠かせません。

点検の対象となるのは、建物の外壁や屋根をはじめ、防水工事の状態、さらには設備機器の修繕状況など多岐にわたります。これらを入念にチェックすることで、工事の成果を評価します。点検を担当するのは、通常、施工会社に所属する技術者や、第三者の専門機関に属する有識者といった方々です。

本記事では、点検作業の報告書の重要性や記載されるべき内容、および施工会社選びのポイントについて詳しく解説します。

大規模修繕工事の「点検作業の必要性やタイミング」については、下記記事で紹介していますので、あわせてご覧ください!

【大規模修繕】点検報告書を必ずチェック!施工後にオーナーが見るべきポイントとは? | 大規模修繕
大規模修繕後の「点検」はマスト!マンションの寿命を延ばす方法とは?

マンションやビルなどの建物は、経年劣化により様々な問題が生じます。そのため、定期的な大規模修繕工事が必要不可欠です。 しかし、修繕工事を行ったからといって、それで終わりではありません。工事後の点検も、建物の長期的な維持管理において非常に重要な役割を果たします。 本記事では、大規模修繕工事後の点検の重要性と、具体的なプロセスについて詳しく解説します。 大規模修繕工事は「長期的なコスト削減」のために重要! 大規模修繕工事は、マンションやビルなどの建物に経年劣化によって生じる様々な問題を修繕し、建物の機能や性能を回復させるために行われる大規模な工事です。 この工事の主な目的は、建物の安全性を確保することであり、外壁のひび割れやタイルの剥がれ、屋上の防水層の劣化などを放置すると、建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。 また、大規模修繕工事は建物の資産価値を維持・向上させるためにも重要で、適切なタイミングで修繕を行うことで、将来的な売却や賃貸の際に高い評価を得ることができます。 さらに、マンション居住者の快適な生活環境を維持するためにも必要であり、外壁の塗装や防水工事、共用部分の修繕や改修を行うことで、居住環境の改善を図ることができます。 大規模修繕工事は建物の長寿命化を図るために欠かせないプロセスであり、定期的な点検と計画的な修繕を行うことで、建物の寿命を延ばし、長期的なコストを抑えることができます。 また、耐震補強工事やバリアフリー化工事を行うことで、建物の安全性や利便性を高め、居住者の満足度を向上させるとともに、建物の価値をさらに高めることができます。 建物の寿命を延ばす、主な「点検」の種類とタイミングは? 大規模修繕工事において、点検は非常に重要な役割を果たします。点検を適切に行うことで、建物の劣化を早期に発見し、必要な補修を行うことができます。 定期的な点検を通じて、問題を早期に発見し、適切な対策を講じることで、建物の寿命を延ばし、住民の安全と快適な生活を確保することができます。 以下に、主な点検の種類とそのタイミングについて詳しく説明します。 1年目点検で「工事の品質」を確認 マンションの大規模修繕工事が完了してから1年後に行われる点検です。この点検では、工事後の施工箇所に問題がないかを確認します。具体的には、外壁や屋上、防水処理が施された箇所などを中心に点検が行われます。1年目点検は、工事の品質を確認し、早期に不具合を発見するために重要です。 2年目点検で「新たな問題の発生」を防ぐ 1年目点検に続いて行われるのが2年目点検です。 この点検では、1年目点検で発見された問題が適切に修繕されているか、また新たな問題が発生していないかを確認します。特に、外壁のひび割れや防水層の劣化など、目に見えにくい部分の点検が重要です。 5年目点検で「次の修繕計画」に役立てる 5年目点検は、工事完了から5年後に行われる点検です。 この点検では、建物全体の劣化状況を再評価し、次の大規模修繕工事の計画に役立てます。 特に、外壁や屋上の防水処理、共用部分の設備など、長期間にわたって使用される部分の点検が重点的に行われます。 10年目点検で「次の修繕工事の範囲と内容」を決定 10年目点検は、次の大規模修繕工事の準備段階として非常に重要です。 この点検では、建物全体の詳細な調査が行われ、次の修繕工事の範囲や内容が決定されます。 特に、外壁の全面打診調査や、給排水設備の点検などが行われます。これにより、次の修繕工事の計画が具体的に立てられます。 建物の状況に応じた追加点検も必要 上記の主要な点検に加えて、建物の劣化状況や使用状況に応じて、適宜追加の点検が行われることがあります。 例えば、特定の設備や部位に問題が発生した場合や、法定点検が必要な場合などです。これらの点検は、建物の安全性と快適性を維持するために欠かせません。 以上のように、大規模修繕工事後の点検は、建物の長期的な維持管理において非常に重要な役割を果たします。 定期的な点検を通じて、早期に問題を発見し、適切な対策を講じることで、建物の寿命を延ばし、住民の安全と快適な生活を確保することができます。 マンション大規模修繕後の点検「6つ」のステップ! マンション大規模修繕工事における点検は、建物の安全性と機能性を維持するために欠かせません。ここでは、点検の具体的なプロセスについて、わかりやすく説明していきます。 1. 業者打ち合わせや居住者アンケートで概要を明確に 点検を始める前に、管理組合と施工会社が綿密に打ち合わせを行い、点検日や点検範囲、目的などを明確にしておくことが大切です。 また、マンション居住者の皆様にも事前に点検の実施をお知らせし、気になる点があればアンケートなどでご意見を伺っておきましょう。 2. マンションの「共用部」を中心に点検箇所を確認 点検は主にマンションの共用部を対象に行われます。廊下のひび割れや劣化、屋上の防水層やドレン周りの状態、ルーフバルコニーの防水層や笠木、外階段の錆や腐食、バルコニーの気になる点などを重点的にチェックします。 3. 目視や打診などの方法で丁寧に点検 点検は、目視やテストハンマーによる打診などの方法で行います。 外壁や手すり、避難器具などの劣化や損傷を目視で確認し、コンクリートのひび割れや欠損はテストハンマーで打診して調べます。居住者の皆様からのフィードバックを基に、特定の箇所を重点的に点検することもあります。 4. 点検結果は「写真付き」の報告書で明確に 点検が完了したら、施工会社は点検結果を写真付きの報告書にまとめ、管理組合に提出します。報告書には、補修が必要な箇所や今後の対策についての詳細が記載されますので、わかりやすく確認できます。 「報告書」については下記の記事で詳しく紹介しておりますので、あわせてご覧ください。 5. 補修工事で建物の安全性と機能性を回復 点検結果に基づき、補修が必要な箇所については速やかに補修工事を実施します。補修工事が完了したら、再度点検を行って問題が解決されたことを確認し、安全性と機能性を回復させます。 6. 定期的な点検とメンテナンスで、長期的な維持管理を 大規模修繕工事後も、建物の状態を常に把握しておくために、定期的な点検とメンテナンスを継続することが重要です。1年目、3年目、5年目、10年目などの節目に定期点検を実施し、マンションの長期的な維持管理に役立てましょう。 以上のように、点検の具体的なプロセスを丁寧に実施することで、建物の安全性と機能性を維持し、住民の皆様の安心と満足度を高めることができるのです。 点検の結果「補修」が必要!具体的なプロセスは? 大規模修繕工事を成功させるためには、点検結果を詳細に分析し、適切な補修計画を立てることが不可欠です。ここでは、点検結果の分析から工事完了後のフォローアップまでの一連のプロセスについて、より詳しく解説します。 1.優先順位を決め、具体的な補修計画を立案する 大規模修繕工事の点検結果は、建物の劣化状況を把握するための重要な情報源です。外壁のひび割れ、タイルの剥離、鉄部の錆、給排水管の漏水などの劣化症状が確認された場合、その程度や緊急性を評価し、修繕箇所の優先順位を決定することが求められます。 優先順位に基づき、具体的な補修計画を立てることで、効率的かつ効果的な修繕工事が可能となります。 2.予算を確保し、信頼できる施工業者を選定する 点検結果をもとに、劣化の種類や程度に応じた適切な修繕方法を選定することが重要です。 例えば、外壁のひび割れにはシーリング材の充填、鉄部の錆には防錆塗装などが考えられます。また、修繕工事には多額の費用がかかるため、修繕積立金や追加の資金調達方法を検討する必要があります。 さらに、工事の品質を確保するためには、信頼できる施工業者を選定し、適切な発注方式を採用することが求められます。 3.住民説明会の開催と、計画修正による合意形成を行う 補修工事を円滑に進めるためには、マンション住民の理解と協力が不可欠です。工事内容やスケジュール、生活への影響について、事前に住民説明会を開催し、丁寧に説明することが重要です。 住民からの質問や意見を真摯に受け止め、必要に応じて計画を修正することで、合意形成を図ることができます。 4.工事開始後は「定期報告」を忘れずに 工事開始後も、定期的な進捗報告や住民からのフィードバックを受け付ける体制を整えることが大切です。工事中に新たな問題が発見された場合は、迅速に対応し、追加の修繕が必要かどうかを判断します。 また、工事の進捗や変更点については、理事会や修繕委員会と施工業者が定期的に打ち合わせを行い、情報を共有することが求められます。 5.工事完了後も、定期点検と次回工事に向けた計画見直しを 工事完了後は、定期的な点検を行い、修繕箇所の状態を確認することが重要です。必要に応じて、アフターサービスや保証期間内の補修を依頼します。 また、次回の大規模修繕工事に向けて、今回の工事記録を詳細に保管し、長期的な建物維持管理計画を見直すことが求められます。 点検結果をもとにした補修工事の対応は、計画的かつ綿密に進めることが重要です。住民の協力を得ながら、建物の安全性と快適性を維持するための取り組みを着実に実行していくことが、大規模修繕工事の成功のカギとなるでしょう。 建物の長期的な維持管理のためにできること 建物を長期的に維持管理するためには、いくつかの重要な要素があります。まず、定期的な点検とメンテナンスを行い、早期に問題を発見・対処することが必要不可欠です。 次に、長期修繕計画を策定し、将来的な修繕のタイミングや費用を予測して計画的に資金を準備することが重要です。また、点検や修繕の記録をしっかりと保管し、関係者と共有することで、建物の履歴を把握しやすくなり、資産価値の維持にもつながります。 信頼できる施工会社や専門家と長期的に付き合い、適切なアドバイスやサポートを受けることも建物の維持管理には欠かせません。 さらに、事後保全だけでなく予防保全も積極的に行い、問題が発生する前に予測される劣化や不具合を事前に察知し、対策を講じることで、将来的な修繕コストの削減にもつながります。 これらのポイントを押さえて、計画的かつ継続的に建物の維持管理を行うことが、建物の寿命を延ばし、資産価値を保つために重要です。建物の長期的な維持管理は、マンションオーナーにとって重要な責務であり、適切な対策を講じることが求められるのです。 まとめ マンション大規模修繕工事後の点検は、建物の安全性と快適性を維持するために欠かせない取り組みです。点検の種類やタイミング、具体的なプロセスを理解し、適切に実行することで、建物の長期的な維持管理に大きく貢献できます。 点検結果に基づく補修工事も、優先順位を決めて計画的に進めることが重要です。住民の理解と協力を得ながら、建物の安全性と機能性を回復させる取り組みを着実に実行していきましょう。

点検作業の「報告書」は”建物の長寿命化”に直結する!

点検作業の報告書は、建物の品質管理や将来のメンテナンス計画を立てる上で欠かせない存在です。この報告書には、工事の進捗状況や完了時の仕上がり、使用された材料の品質、そして施工方法の適切さなどが細かく記録されています。

これらの情報によって、管理会社やマンションオーナーは工事の出来栄えを客観的に評価することが可能となり、必要に応じて修正や追加工事を行うかどうかの判断材料にもなるのです。

さらに、この報告書は将来のメンテナンス計画を立てる際の貴重な基礎資料としても役立ちます。つまり、点検作業の報告書は建物の長寿命化に大きく貢献しているといえるでしょう。

点検作業報告書に不可欠な5つの項目

大規模修繕工事後の点検作業報告書は、工事の品質と進捗を確認し、将来的なメンテナンス計画を立てるための重要な資料です。この報告書には、施工内容の詳細や使用材料のリスト、検査結果など、複数の項目が含まれます。

ここでは、報告書に必ず含めるべき5つの重要項目について、詳しく解説していきます。

1. 「修繕箇所」と「工法」を明記した施工内容

施工内容の詳細では、どの部分がどのように修繕されたかを具体的に記述します。修繕箇所の位置、修繕方法、使用した技術や手法などを明確に記載することで、工事の全体像を把握しやすくなります。

これは、後々のメンテナンスや追加工事の際に役立つ情報となります。

2. 品質確認のための「使用材料リスト」

使用材料のリストでは、工事で使用された材料の種類やメーカー、品質証明書などを記載します。

コンクリートの種類や強度、塗料の種類や色、シーリング材のメーカーと型番などの情報は、材料の品質を確認するために重要であり、将来的な修繕や交換の際の参考資料となります。

3. 工事品質の客観的評価となる「検査結果」

検査結果の項目では、各部位の検査結果や測定データ、不具合の有無を記載します。外壁のひび割れの有無や防水工事の効果を確認するための水密試験の結果などを含めることで、工事の品質を客観的に評価できます。

不具合が発見された場合には、早期対処が可能となります。

4.「写真や図面」で工事の全体像を視覚的に把握

写真や図面は、工事前後の状態を視覚的に示すための重要な資料です。工事前の状態、工事中の進捗状況、工事完了後の状態を写真で記録し、図面には修繕箇所や使用材料の配置などを詳細に記載します。

これにより、報告書の信頼性が向上し、工事の全体像を視覚的に把握することができます。

5. 「改善点」や「追加工事の提案」で建物の長寿命化を

改善点や追加工事の提案では、点検作業中に発見された問題点や今後必要となる追加工事の提案を記載します。

新たなひび割れが発見された場合の修繕方法や時期についての提案、将来的に必要となるメンテナンスの計画や予算についても記載することで、管理会社やオーナーが適切な判断を下し、建物の長寿命化を図ることができます。

トラブルを防止!点検作業報告書が役立つ5つの事例

点検作業報告書は、建物のメンテナンス業務において、施工会社と管理会社、オーナー間の情報共有と信頼関係の構築に大きく貢献します。定期的な点検と詳細な報告書の作成は、潜在的な問題の早期発見と迅速な対応を可能にし、トラブルの未然防止に役立ちます。

以下に、点検作業報告書がトラブル防止に果たす具体的な役割について説明します。

1. ”透明性”のある内容で、管理会社やオーナーとの信頼関係を構築できる

点検作業報告書は、施工会社が行った作業内容や使用材料、検査結果などを詳細に記録し、関係者全員に共有することで、作業の透明性を確保します。

これにより、管理会社やオーナーは工事の品質に対する信頼感を持つことができ、誤解や不信感を防ぐことができます。報告書を通じた情報共有は、関係者間の円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築に役立ちます。

2. 不具合の”早期発見”で、重大事故を未然に防ぐ

点検作業報告書には、点検中に発見された不具合や問題点が詳しく記載されます。これにより、問題が深刻化する前に早期に発見し、迅速に対応することが可能となります。

定期的な点検と報告書の作成は、設備や機器の状態を常に把握し、適切なタイミングでメンテナンスを行うことを可能にします。早期発見と迅速な対応は、重大な故障や事故を未然に防ぐ上で非常に重要です。

3. 過去の事例分析で、再発防止につなげる

点検作業報告書は、過去のトラブルや不具合の情報を蓄積し、分析するための貴重なデータとなります。報告書のデータを活用することで、問題の原因を特定し、再発防止のための具体的な対策を立案することができます。

例えば、特定の部品の品質改善や交換スケジュールの最適化などの措置を講じることで、同様の問題が再び発生するリスクを最小限に抑えることができます。

4. “法令遵守”による信頼感から、関係者の評価が向上する

多くの業界では、法律や規制により定期的な点検とその記録が義務付けられています。点検作業報告書を適切に作成し、管理することは、法的・規制上のコンプライアンスを確保する上で不可欠です。

報告書の存在は、企業が法令を遵守し、安全性と品質を重視していることを示す証拠となります。これは、企業の信頼性を高め、ステークホルダーからの評価向上につながります。

5. 一貫した情報共有ができ、業務の効率化につながる

点検作業報告書は、施工会社、管理会社、オーナーなどの関係者間で、メンテナンス業務に関する情報を共有するための重要なツールです。報告書を通じて、作業の進捗状況や発見された問題点、対応策などの情報を全ての関係者が把握することができます。

これにより、意思決定の迅速化と業務の効率化が図れます。また、情報共有によって生じる可能性のある誤解やコミュニケーションギャップを防ぐことができます。

点検作業報告書は、建物メンテナンスにおけるトラブル防止に多大な貢献をします。作業内容の透明性確保、不具合の早期発見と迅速な対応、再発防止策の立案、法令遵守、そして関係者間のスムーズな情報共有といった様々な側面から、報告書は建物の安全性と品質の維持・向上に役立ちます。

適切な点検作業報告書の作成と活用は、建物メンテナンスの成功と、関係者間の信頼関係構築に欠かせない要素といえるでしょう。

 信頼できる施工会社を選ぶためのポイント

1. 「報告書の詳細さ」から仕事への姿勢を見極める

施工会社の仕事への姿勢は、提供される点検作業報告書の詳細さに表れます。

信頼できる会社は、工事の各ステップ、使用材料、施工方法、検査結果などを具体的に記述した詳細な報告書を提供し、管理会社やオーナーが工事の進捗や品質を正確に把握できるようにします。

報告書には、修繕内容、材料情報、写真や図面、測定データ、問題点や改善点などが記載されているはずです。

2. 「情報公開の透明性」から誠実さを評価する

施工会社の情報公開の透明性は、その誠実さを測る重要な指標です。信頼できる会社は、使用材料や施工方法についての情報を隠さずに提供し、顧客が安心して工事を任せられるようにします。

材料のリストと品質証明書、施工手順の説明、定期的な進捗報告、問題発生時の対応方法、顧客からの質問への迅速な回答などを確認し、情報公開に積極的な施工会社を選びましょう。

3. 「第三者評価」で技術力と品質を客観的に判断する

第三者機関による評価や認証は、施工会社の技術力と品質を客観的に判断するための重要な材料となります。

ISO認証などの国際的な品質管理基準の取得、建設業許可証やその他の業界認証の保有、第三者機関による定期的な監査や評価、過去の工事に対する第三者評価レポート、業界団体への加盟状況などを確認し、信頼性の高い施工会社を選びましょう。

4. 「過去の実績」から技術力と顧客満足度を見極める

施工会社の過去の実績は、その技術力と顧客満足度を知るための重要な情報源です。

過去の工事実績リスト、顧客からの評価や推薦状、施工事例の写真やビデオ、同様の工事経験の有無、アフターサービスの実績などを確認し、豊富な実績と高い顧客満足度を持つ施工会社を選ぶことが大切です。

5. 充実した「アフターサービス」で長期的な信頼関係を築く

工事後のアフターサービスや保証内容は、施工会社の信頼性を測る上で欠かせない要素です。

定期点検やメンテナンスサービスの提供、保証期間と内容、問題発生時の対応方法や連絡先、顧客からのフィードバックを受け入れる体制、アフターサービスに関する顧客の評価や口コミなどを確認し、充実したアフターサービスを提供する施工会社を選ぶことで、長期的な信頼関係を築くことができます。

まとめ

大規模修繕工事後の点検作業報告書は、建物の長期的な維持管理において非常に重要な役割を果たします。報告書の質を高めることで、工事の透明性が保たれ、将来的なトラブルの防止につながります。

また、信頼できる施工会社を選ぶためのポイントを理解し、適切な判断を下すことが大切です。建物の長寿命化を実現するために、点検作業報告書の重要性を認識し、適切に活用していきましょう。

この記事を書いた人

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結城 伸太郎

職歴:27年

得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務

保有資格:1級建築施工管理技士、1級建築塗装技能士、1級ポリマーセメント防水、1級改質アスファルト防水、外壁1級仕上げ技能者、防水登録基幹技能者、外壁仕上基幹技能者、国際ライセンス サーモグラファーレベル1、監理技術者、職長安全衛生教育、他

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