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M&A後のホテル旅館再生!大規模改修で価値を最大化するには?

岩盤浴室の施工完了後

最近では、インバウンド需要の回復や後継者問題などを背景に、ホテル・旅館業界でM&A(企業の合併・買収)が活発に行われています。

しかし、M&Aで取得した施設の老朽化や機能不足に、頭を悩ませるオーナー様や運営担当者様も多いのではないでしょうか。

M&A後、施設の老朽化や機能不足を放置してしまうと、お客様の満足度や売上が低下し、競合との差別化も難しくなってしまいます。

一方で、このタイミングを利用して大規模なリニューアルを行うことは、ブランド力の向上や運営効率の改善につながるチャンスとも言えます。

この記事では、M&A後のホテル・旅館経営において、リニューアルを成功に導くためのポイントを、具体的な手順や事例を交えてわかりやすく解説します。

M&A後のホテル・旅館が抱える3つの課題とは?

まずは、M&A後のホテルや旅館が抱える問題について見ていきましょう。主に以下の3つの課題が問題視されています。

課題1:施設老朽化による安全性・快適性の低下

M&Aで取得されたホテルや旅館の中には、築年数が経過した建物や設備がそのままの状態で引き継がれるケースが少なくありません。

例えば、耐震性の不足や空調設備の劣化、配管の詰まりなどが放置されると、お客様の安全性や快適性に影響を及ぼします。

これらの問題を早期に改善しないと、施設の評判が低下するだけでなく、顧客離れやリピーター減少につながる恐れがあります。

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近年、宿泊業界ではインバウンド需要の増加や新規ホテルの進出が進み、競争が激化しています。 一方、老朽化した施設では、設備の劣化や耐震性の不足、快適性の低下が顧客離れを招き、新規施設との競争で不利な状況に陥っています。 特に最新設備を備えたホテルが増える中、古い施設が競争力を維持するには「大規模改修」が不可欠です。 この記事では、老朽化施設が直面する課題を整理し、競争力を高める改修の重要性と具体的なメリットについて解説します。 改修を通じて、施設の未来を切り開く方法を一緒に考えていきましょう。 変化が求められる!増え続ける新規ホテルとリブランドの動き 近年、訪日外国人の増加や円安による割安感を背景に、国内宿泊市場は活気づいています。まずは宿泊業界の現在の状況を整理してみましょう。 より洗練された体験へ!宿泊業界の4つの変化・トレンド まず、現在の宿泊業界における、4つの大きな変化を見てみましょう。 訪日外国人旅行者の急増 「特別な体験」ができる高級ホテルの人気 エコなホテルが選ばれる時代 デジタル技術の活用でスマートなホテルへ 1. 外国人旅行者が急増中! 円安の影響もあり、特にアジアからの旅行者が増えています。この傾向は今後も続くと予想され、インバウンド需要への対応がますます重要になっています。 2. 人気は「特別な」高級ホテル また、東京や京都などの主要都市では、他にはない個性や上質なサービスを提供する高級ホテルやブティックホテルが人気です。旅行者は、画一的なサービスではなく、より個別化された特別な体験を求めています。 3.エコなホテルが選ばれる時代(サステナビリティの重視) 加えて、近年、環境問題への意識が高まっており、旅行者も、省エネやゴミ削減など、環境に配慮した運営を行うホテルを選ぶ傾向が強くなっています。 4. 最新技術でスマートなホテルへ (デジタル化の進展) さらに予約管理や顧客対応においては、AI(人工知能)やチャットボットなどのデジタル技術の導入が進んでおり、業務の効率化が図られています。 需要に伴いホテルにも変化が求められる!「リブランド」戦略 このような背景から、国内のホテルや旅館で「リブランド」という動きが目立っています。これは、ホテルの名前やコンセプトを変えて、新しく生まれ変わらせることです。この戦略を取る主な理由を解説します。 外国人観光客の取り込み 地域独自の魅力発信 競争激化への対応 地方の老舗旅館の再生 1. 狙いは外国人観光!インバウンド需要の取り込み 増え続ける外国人観光客を取り込むため、多くのホテルがリブランドしています。特に、外国のホテルチェーンが日本のホテルを買収して、自社のブランドに変えるケースが増えています。これにより、ホテルの魅力を高め、競争力を強化しています。 2. 地域の魅力を再発見、発信 リブランドによって、その地域の歴史や文化を活かした新しいサービスを提供できるようになります。 例えば、地元の食材を使った料理や、その地域ならではの体験プログラムを用意することで、宿泊客に特別な思い出を作ってもらい、また来たいと思ってもらえるようになります。 3. 激化する競争に打ち勝つための差別化 ホテル業界は新規参入が非常に多く、競争が激しくなっています。そのため、他のホテルとの違いを明確にするために、リブランドによって特定のターゲット層(例えば、ファミリー層、ビジネス客、など)に合わせたサービスを提供し、選ばれるホテルを目指しています。 4. 地方の老舗旅館もリブランドで復活 地方では、後継者不足などで経営が難しい老舗旅館が、大きな会社に買収されてリブランドされることも増えています。これにより、地域の観光が再び盛り上がるきっかけになっています。 老朽化したホテル・旅館が直面する課題と打開策 新しいホテルやリブランドによって生まれ変わる施設が次々と登場する中で、長年営業を続けてきた古いホテルや旅館は、様々な課題に直面しています。ここでは、老朽化施設が抱える具体的な問題点と、それを解決するための方法を詳しく見ていきましょう。 老朽化した既存のホテルや旅館への影響は大! 老朽化した既存のホテルや旅館にとっては、顧客を奪われる脅威となっています。まずは、老朽化が施設にもたらす具体的な影響を解説します。 老朽化による主な課題 設備が古い 新ホテルとの競争激化 維持管理コストの増加 地震対策や省エネ対策の遅れ 設備が古く、お客様が満足できない 新しいホテルは最新設備で快適な滞在を提供します。一方、古い施設では設備が古く、お客様のニーズに応えられず、満足度が下がる可能性があります。例えば、Wi-Fiが遅い、コンセントが少ない、空調が古いなどの問題が起こります。 新ホテルとの競争が激化、選ばれにくい 新しいホテルは、デザインもサービスも新しく、お客様にとって魅力的です。古い施設は、競争に勝つことが難しくなり、お客様に選ばれにくくなる可能性があります。 増加する維持管理コスト 古い施設は、維持するために多くの修繕費が必要です。これは、ホテルの経営を圧迫し、サービスの質を低下させる原因にもなります。 地震対策や省エネ対策の遅れ 古い建物は、地震対策や省エネ対策が不十分な場合があります。これは、お客様の安全や、環境問題への対応という点で大きな課題となります。 老朽化したホテルや旅館が生き残るためには 厳しい状況に置かれている老朽化施設ですが、的確な戦略と具体的な行動によって、競争に打ち勝っているホテルや旅館も多くあるのも事実です。具体的には以下の様な戦略で成功しているケースが多いです。 老朽化施設が生き残るための5つの戦略 思い切った大型リニューアル 他にはない特別な体験の提供 ターゲットを絞った戦略 ワーケーションやバリアフリー対応 環境に配慮した「サステナブル」なホテルへ 1. 大規模リニューアルで、新ホテルに生まれ変わる 建物の耐震性を高め、最新の省エネ設備を導入する大規模なリニューアルによって、新しいホテルに負けない魅力を獲得できます。 2. 特別な体験を提供:他にはない強みを作る 地域の特性を活かした体験プログラムや、特別なサービスを提供すれば、新しいホテルとの差別化を実現し、顧客に選ばれる理由を確立できます。 3. ターゲットを絞った戦略で、ファンを増やす 全てのお客様を満足させるのではなく、特定のターゲット層(例:ファミリー、シニア、一人旅)に焦点を当て、そのニーズに合わせたサービスを提供することで、熱心なファンを獲得できます。 4. 今の時代に合った設備へ:ワーケーションやバリアフリー対応 リモートワークに対応した環境や、バリアフリー設備を導入することは、現代のニーズに応え、より多くのお客様に選ばれるホテルになるための必須条件です。 5. 「サステナブル」なホテルへ:環境への取り組みをアピール 省エネやゴミ削減など、環境に配慮した取り組みを行い、それを積極的にアピールすれば、環境意識の高いお客様の支持を獲得できます。 老朽化対策!大規模改修で得られる大きなメリットは? 大規模改修は、ある意味、飛躍的な成長を遂げるチャンスです。単なる老朽化対策にとどまらず、競争力強化、経営基盤の安定化、そして地域社会への貢献を実現できます。 大規模改修によるメリットを見ていきましょう。 耐震・防火基準をクリアし、お客様とスタッフの安全守る まず、何よりも大切なのは、お客様とスタッフの安全・安心 です。古い建物では、地震や火事への対策が今の基準に合っていないことも。そこで、リニューアルを機に、最新の耐震・防火基準をクリアしましょう。 そうすることで、万が一の災害時にも、お客様の安全を守り、スタッフも安心して働ける環境を整えられます。安全・安心な環境づくりは、お客様からの信頼を得るための、最も重要なポイント です。 お客様満足度アップで選ばれるホテル・旅館へ! 大規模改修の大きな目的の一つは、デザインや設備を一新することで、ホテルの魅力を向上させ、顧客満足度を高めることです。内装・外装のデザインや設備を一新することで、お客様の満足度はぐんとアップします。 しかし、単に新しくするだけでは十分ではありません。大切なのは、ターゲットとする顧客層のニーズを的確に捉え、そのニーズに合わせたデザインや設備を導入することです。 例えば、 ファミリー層:子供が楽しめるキッズスペースの設置や、安全面に配慮したファミリールームの拡充 ビジネス利用のお客様:高速Wi-Fiやワーキングスペースの完備、リラックスできるアメニティの提供 シニア層:段差をなくしたバリアフリー設計や、落ち着いた色調の内装、身体に優しい寝具の採用 インバウンド層:日本の伝統文化を感じられる和モダンのデザイン などが効果的です。 顧客の嗜好や行動を分析し、ターゲットに合わせたデザインや設備を導入することで、顧客満足度をより効果的に高めることができます。その上で、ワーケーション対応、バリアフリー化、省エネ対策など、現代社会のニーズにも応えることで、さらに多くのお客様に選ばれるホテル・旅館へと成長できます。 コスト削減と資産価値向上で、経営を強くする! 省エネ性能の高い最新設備を導入することで、光熱費などのランニングコストを大幅に削減できます。また、計画的な改修によって、急な故障による出費を抑えることも。 さらに、建物自体の不動産としての資産価値を高め、将来的な売却や事業転換の際にも有利に働きます。 つまり、大規模改修は、目先のコスト削減だけでなく、長期的な視点に立った資産価値向上という点でも、ホテル・旅館の経営に大きく貢献するのです。 災害時も安心!地域の安全拠点となり、信頼で選ばれるホテルへ 近年、地震や台風、大雨など、自然災害が頻繁に起きています。そんな時、ホテルや旅館は、地域の「安心拠点」として、人々を守る大きな役割を果たせます。 リニューアルで、耐震補強や非常用電源を強化し、災害に強い施設へと生まれ変わることで、いざという時に、地域の人々や旅行者の避難場所や仮の宿泊所として、大きな力となります。 また、非常用発電機や貯水タンク、食料や生活必需品の備蓄倉庫などをしっかりと整備することで、災害時の生活を支えられます。 さらに、スタッフへの防災訓練、地域の防災計画への参加や自治体との連携 を通じて、地域全体の防災力向上に貢献することで、「もしもの時も頼れるホテル・旅館」として、地域からの信頼と、選ばれる理由を得ることができるでしょう。 ホテル・旅館の老朽化対策は「戦略的改修」が鍵 ここまで、宿泊業界のトレンド、老朽化したホテル・旅館の現状と課題、そして大規模改修によって得られるメリットについて説明してきました。 これらの点を踏まえると、老朽化したホテル・旅館にとって、大規模改修が生き残りをかけた必須の選択肢であることは明らかです。 しかし、単なる設備の更新や修繕では、この厳しい競争環境で勝ち抜くことはできません。重要なのは、将来を見据えた「戦略的改修」です。戦略的な改修を成功させるためには、事前の徹底した分析が不可欠です。  具体的には、 市場分析: 宿泊業界のトレンド、地域の需要動向の把握 競合分析: 近隣ホテルのサービス内容、価格設定、ターゲット層の調査 自社分析: 自ホテルの強み・弱み、顧客層、ブランドイメージの評価 が重要となります。これらの分析結果に基づき、改修のコンセプト、ターゲット顧客、導入すべき設備などを明確化します。 例えば、市場・競合分析から「ビジネス客増加」「ワーケーション需要拡大」といった傾向が見られ、自社分析で「広い会議室保有」という強みが明らかになった場合、「ビジネス客をターゲットとしたワーケーション対応ホテル」という明確な改修コンセプトが導き出されます。 このように、徹底した事前分析に基づく戦略的大規模改修こそが、老朽化ホテル・旅館が競争力を高め、持続的に成長する鍵となります。 単なる老朽化対策ではなく、未来への投資としての大規模改修が、今、求められています。 旅館・ホテルの大規模改事例を紹介! ここでは、ゆうき総業が手掛けた、旅館・ホテルの大規模改修事例をご紹介します。老朽化した施設に新たな価値をもたらした事例です。 客室から共有空間へ!水回りリフォームで宿泊施設の魅力向上 山形県山形市の宿泊施設では、老朽化した浴槽を解体し、共有ダイニングルームへとリノベーションする大規模改修が行われました。 廊下やダイニングルームの壁には、海外製のデザイン塗料「VALペイント」を採用。おしゃれで洗練された質感が、施設全体の雰囲気をグッと向上させています。この改修によって、宿泊客が自由に交流できる、魅力あふれる空間が誕生しました。 温泉旅館の浴室リニューアル!短期間集中工事で見違えるほどに刷新 山形県米沢市の温泉旅館では、大浴場、家族風呂、そして内風呂のリニューアル工事を実施しました。限られた時間の中で工事を完了させるため、多くの作業員を投入し、左官、塗装、タイル、防水など、多岐にわたる工程をスピーディーかつ丁寧に進めました。 この集中工事によって、老朽化していた浴室が見違えるほどに刷新! お客様へ、より快適で清潔な、心からリラックスできる入浴環境を提供できるようになりました。 地下大浴場が、何度も来たくなる「貸切大浴場」に変貌を! 福島県の旅館では、地下に位置する大浴場の全面的なリニューアル工事が行いました。解体から始まり、新しい浴槽の構築、タイル貼り、そして各種設備工事まで、その全てを職人による手作業で実施。 さらに、厳しい工程管理と品質管理を徹底することで、質の高い仕上がりを実現しました。 完成後入浴もしましたが、本当に気持ちの良いお風呂で、何度も来たくなる貸し切り大浴場に変貌を遂げました。 景観を保ちつつ宿泊者様へのストレス「ゼロ」で改修! 岩手県花巻市の旅館では、外壁塗装と屋上防水の大規模修繕工事が行われました。客室からの景観を損なわないよう、一部でゴンドラを使用した無足場工法を採用し、作業時間を10時から15時に限定するなど、宿泊者への配慮が徹底されました。 また、耐久性の高いフッ素樹脂塗料を使用することで、建物の美観と耐久性を向上させています。 まとめ:クレームゼロの戦略的大規模改修ならゆうき総業へ これまで説明してきたように、老朽化が進むホテル・旅館にとって、大規模改修は避けて通れない課題です。 ただ、単に設備を新しくするのではなく、市場・競合・自社分析に基づき、コンセプトとターゲットを定めた「戦略的改修」が、競争激化する宿泊業界で生き残る鍵となります。 ゆうき総業は、旅館・ホテルの大規模改修・修繕において、無足場工法や工事時間の工夫により、宿泊者への影響を最小限に抑える施工を提供しています。これにより、施設の価値向上と顧客満足度の両立を実現します。 老朽化対策や施設のリニューアルをお考えの方は、ぜひゆうき総業にご相談ください。

課題2:ブランド統一とお客様のイメージのずれ

M&A後、既存ブランドの施設を新しいブランドへ統一するか、従来のブランド要素を残すかという選択に迫られることがあります。

  • 完全な統一を行えば、新ブランドとしての認知度が高まる反面、旧ブランドに愛着を持つ顧客層を失うリスクがあります。
  • 一方で、部分的な統一では、新旧ブランドの統一感が欠け、ブランドイメージが曖昧になる恐れもあります。

このようなジレンマを解決するには、顧客ニーズとブランド戦略を考慮した施設改修が必要です。

課題3:スタッフの負担増加とモチベーションの低下

M&Aによる経営体制の移行は、従業員にも大きな影響を及ぼします。さらに、改修工事が同時進行で行われる場合、スタッフへの負担が増え、業務効率が低下することもあります。

特に、改修計画が従業員に十分共有されていない場合、不安感やストレスが高まり、モチベーションの低下や離職の原因となることがあります。

改修を成功させるためには、工事中の運営体制の見直しや、従業員への適切な情報共有が重要です。

なぜM&A後に大規模改修が必要なのか?5つの理由

客室浴室FRP防水施工後、下地調整

M&A後のホテル・旅館において、大規模改修を行うことは、施設価値を高めるだけでなく、新たな経営基盤を整える重要な機会となります。

ここでは、特に買収後のタイミングで改修を行うメリットに焦点を当てながら、大規模改修の必要性を解説します。

①:新体制でスムーズなスタートを切りやすい

M&A後は、新オーナーや経営陣と既存の従業員が一体となり、新体制でのスタートを切る重要なタイミングです。

この時期に施設改修を行うことで、物理的にも心理的にも「新しい始まり」を象徴する環境を作りやすくなります。

また、改修をきっかけに従業員の働きやすさが改善されれば、自然とモチベーション向上にもつながります。

②:M&A後の「資金調達」を有利にするため

M&A後は、新しい経営体制への期待が高まる時期であり、投資家や金融機関からの資金調達が比較的スムーズになるケースがあります。

また、改修を成長戦略の一部として位置づけることで、融資や助成金を確保しやすくなるのも大きなメリットです。

③:新たな「ブランドイメージ」を確立するため

M&A後の改修は、新たな経営方針やブランド価値を顧客に伝える絶好の機会です。

施設のデザインや外装を刷新することで、新しいブランドイメージを明確に打ち出し、顧客に「変化」や「進化」を感じてもらうことができます。

また、地域の特徴を活かした改修や統一感のあるデザインは、顧客満足度をさらに高める重要な要素となります。

④:施設の「安全性」と「快適性」を向上させるため

老朽化した施設を放置すると、耐震性や設備の不具合が顧客満足度の低下だけでなく、安全面にも悪影響を及ぼします。

特に、日本のホテルや旅館では、災害時のリスクを軽減する耐震補強や衛生面の改善が顧客から強く求められるポイントです。

このタイミングで安全性と快適性を向上させることは、リピーターの増加や口コミ効果による新規顧客獲得にもつながります。

⑤:運営効率を改善し「コスト」を削減するため

施設の改修は、見た目を良くするだけではありません。

例えば、従業員の動線を効率化した設計や、省エネ設備への更新を行うことで、日々の業務効率が向上し、運営コストを大幅に削減することができます。

これにより、長期的な経営改善につながり、施設の収益性を向上させることができます。

M&A後の改修で特に重要な3つのポイント

M&A後のホテルや旅館では、一般的な改修とは異なる、M&A特有の課題や対応が発生します。

リブランドや従業員の統合、新体制での運営準備、法規制のチェックなどを計画的に進めることが成功の鍵です。

ここでは、それぞれのポイントを具体的に説明します。

①:リブランド戦略と施設デザインの一貫性を確保する

M&A後、新ブランドに統一する場合、施設の外装や内装、サインの変更を通じて、新しいイメージを顧客に届ける必要があります。

統一感のあるデザインは、新ブランドの認知度を高め、顧客に「変わった」という印象を強く与えます。

ただし、既存ブランドのファンを失わないようにすることも大切です。

特に老舗旅館などの場合、従来の顧客が慣れ親しんだ要素をあえて残すことで、新旧両方の顧客層にアプローチできます。

どのような方向性で改修するかは、施設の特徴や経営方針に合わせて慎重に決める必要があります。

②:従業員の不安を解消し、一体感を高める

M&A後は、新しい経営者と従業員が一体となり、スムーズに業務を進めることが求められます。

しかし、施設改修が加わると、従業員の負担が増え、不安や混乱を招きやすくなります。

改修期間中のスケジュールや運営方針を明確に共有し、工事が従業員の日常業務に与える影響を最小限に抑える工夫が必要です。

また、改修後の施設での具体的なビジョンを示すことで、「改修が職場環境を改善する」という期待感を従業員に持たせることができます。

こうした対応は、モチベーションの低下や離職リスクを防ぐだけでなく、組織全体の統合を促進します。

③:法規制・許認可対応を改修計画とセットで進める

M&A後、事業主体が変更されることで、営業許可や旅館業法に基づく手続きが必要になる場合があります。

このような許認可の取得は、改修計画と並行して進めることが理想です。

例えば、施設の耐震性や消防設備が法的基準を満たしていない場合、改修と合わせて基準をクリアすることで、手続きがスムーズになるだけでなく、施設の安全性向上にもつながります。

また、自治体や観光庁が提供する補助金や助成金も、費用対策としてを活用できるでしょう。

補助金や助成金の申請には条件があるため、専門家や改修業者と相談しながら進めることがポイントです。

M&A後の改修プロジェクト成功までのステップ

M&A後の改修は、多くの関係者が関わるプロジェクトです。

進め方が曖昧だと、計画が思わぬ方向に進んでしまったり、スケジュールや予算に無駄が生じたりすることがあります。

そうならないためにも、どのような手順で進めるべきかを確認しておきましょう。

①:計画段階:徹底的な「現状分析」と「課題の明確化」

M&A後の大規模改修を始める際、まず取り組むべきは、施設の現状を詳しく分析し、課題を明らかにすることです。

具体的には、以下の3つの視点から分析を進めます。

1. 施設のハード面の状態を確認

  • 建物の築年数や耐震性
  • 設備(空調、配管など)の老朽化状況

2. 運営やサービスの課題を洗い出す

  • 客室稼働率や顧客満足度のデータ分析
  • 競合施設との比較
  • 従業員へのヒアリングや顧客アンケートで現場や顧客の声を収集

3. 改修の目的や方向性を設定

  • 老朽化した設備を更新し、安全性を向上させる
  • 新たなターゲット顧客に合わせた施設やサービスを導入する

つまり、これらのステップを通じて「何をどう改修するのか」を明確にすることが重要です。

例えば、ファミリー層向けの施設に転換する場合は、キッズスペースの設置やファミリールームの増設といった具体的な改修内容が見えてきます。

②:デューデリジェンス(施設調査)で改修箇所を明確にする

M&Aの際には、買収対象のホテルや旅館について詳しい調査が行われます。

この調査(デューデリジェンス)では、財務や法務に関する確認が中心になりますが、施設そのものの状態を把握することも非常に大切です。

建物や設備の老朽化具合、耐震性の有無、空調や配管の劣化など、具体的な問題点を専門家にチェックしてもらうことで、今後の改修計画に役立つ情報を得ることができます。

これを怠ると、買収後に思わぬ修繕費用が発生することもあるため、事前の調査をしっかり行い、必要な改修箇所を明確にしておきましょう。

③:信頼できる工事会社を選ぶ

改修をスムーズに進めるには、実績のある工事会社を選ぶことが何より大切です。

特に、ホテルや旅館の改修経験が豊富な会社であれば、施設の特性や営業スケジュールに配慮した提案をしてもらえます。

工事会社を選ぶ際には、以下の点を確認しましょう。

  • 過去の改修実績(ホテルや旅館の事例があるか)
  • 提案内容が自社の方針に合っているか
  • 無足場工法などの効率的な工事手法に対応できるか

また、複数の工事会社に見積もりを依頼することで、費用の相場感がつかめます。

業者選びは時間をかけて慎重に進めることで、改修の仕上がりに大きな違いが出るでしょう。

④:工事期間中の営業との両立を考える

改修工事中も営業を続ける場合、工事と営業を両立させる工夫が必要です。

例えば、工事エリアを段階的に区切りながら進めることで、営業への影響を最小限に抑えることができます。

また、従業員に工事のスケジュールや進捗状況を適切に共有することで、不安や混乱を防ぐことができます。

特に、工事中の接客方法や安全対策については、事前に従業員全員に共有し、一体感を持って進めることが重要です。

さらに、工事期間中に「改修中キャンペーン」などの特別企画を実施することで、工事中でも顧客に楽しんでもらえる環境を作ると、好意的な印象を与えることができます。

⑤:改修後に効果を最大化する取り組みを行う

改修が完了したら、それをどう活用するかが次の課題です。

SNSや予約サイトを使って改修した施設の魅力を広く発信することで、顧客の関心を引き、新規予約を増やすことができます。

また、改修後の営業を開始した後は、顧客や従業員からのフィードバックを集め、必要があれば細かい調整を行います。

M&A後の改修費用・資金調達・スケジュール管理のコツ

大規模改修には多額の資金を必要とするため、M&A後の限られた資金状況の中で、いかにして適切な資金計画を立てるかが大きな課題となります。

またスムーズに進めるためには、スケジュール管理も重要です。

ここでは、それぞれの重要なポイントを解説します。

改修費用の見通しを立てる

改修費用を見積もる際、施設の規模や老朽化の程度によって大きな差が出ることを理解しておきましょう。

例えば、老朽化が進んでいる施設では、耐震補強や配管の交換といった目に見えない部分で大きな費用がかかる場合があります。

また、改修に伴う費用には以下のような項目が含まれることが多いです。

  • 建物の補修費用(外装・内装の修繕、耐震補強など)
  • 設備更新費用(空調、配管、照明など)
  • 工事期間中の仮設施設や営業停止による損失補填費用

費用の全体像を早めに把握し、優先順位を決めることで、予算内で効率的な改修計画を進めることができます。

M&A後の特性を活かした「資金調達」

M&A後の改修では、新しい経営体制によって資金調達が有利になる場合があります。

  • 投資家やスポンサーの支援
  • 自治体の補助金や観光振興策の助成金
  • 耐震改修を目的とした助成金

例えば、新たにグループ傘下に入った場合、経営基盤が安定したと見なされ、金融機関からの融資が受けやすくなることがあります。

また、観光業や地方創生を支援する補助金や助成金の活用も見逃せません。

これらの制度を活用できれば、自己負担額を減らして改修を進められます。

スケジュールを逆算して計画を立てる

改修プロジェクトをスムーズに進めるには、営業開始の目標日から逆算してスケジュールを立てることが重要です。

特に以下のポイントに注意しましょう。

  • 改修内容ごとの工期を把握し、計画に余裕を持たせる
  • 許認可や補助金申請などの手続きに必要な時間を見込む
  • 天候や材料調達の遅れなど、不測の事態にも対応できる余裕を持つ
  • 段階的な改修計画を検討し、営業を継続しながら改修を進める

M&A後は特に、経営のスタートダッシュが求められる場面が多いです。無理のないスケジュールを立てることで、改修中の営業や従業員の業務負担を減らしつつ、計画を着実に進められるでしょう。

M&A後の改修事例:外壁改修で施設の印象を刷新

屋上防水

ここでは、M&A後に外壁改修を実施した弊社の事例をご紹介します。

この老舗旅館では、外壁の汚れや劣化によって古びた印象を与えていたため、外壁改修を実施することになりました。具体的な改修内容は以下の通りです。

  • 外壁塗装
  • 鉄部塗装
  • 屋上防水
  • 屋根塗装
  • アスファルト塗装

外壁を明るいカラーで塗り直したことで、施設全体の印象が大きく変わり、新しい経営体制にふさわしい外観が完成しました。

さらに、防水性能が向上したことで、建物の劣化を防ぎ、長期的な維持費用を抑える効果も期待されています。

また、一部外壁はゴンドラにて無足場工法採用し、客室からの景観に配慮。

事故も無く、大きなクレームも無く、無事お引渡しできました。

ゆうき総業がホテル・旅館の大規模改修で選ばれる理由

当社は、これまでに多くのホテル・旅館の大規模改修・修繕を手がけてきた実績があります。

特に、以下の様な強みで選ばれ続けています。

  • 「無足場工法」の採用:ゴンドラや高所作業車を使用することで、足場設置による景観の損失や工期の長期化を防ぎ、宿泊客への影響を最小限に抑えます。また、他社ではできない難工事に対応可能です。
  • 柔軟な工事計画:チェックアウトからチェックインまでの時間帯に工事を集中させるなど、宿泊客の快適さを優先した計画を立てています。
  • 内装から外装まで一貫対応:塗装、防水、左官工事、内装リノベーションまで自社施工班が対応し、品質管理を徹底しています。

私たちが目指すのは、「宿泊客・利用客のクレームゼロを目指した工事計画」です。

M&A後の施設改修でお悩みなら、まずは私たちにご相談ください。現地調査やお見積もりも可能です。

まとめ:M&A後の大規模改修で、ホテル・旅館の価値を最大化へ

M&Aは、ホテル・旅館にとって大きな転機であり、同時に多くの課題に直面するタイミングでもあります。

この記事では、それらの課題を解決し、M&A後のタイミングでの「大規模改修」の重要性を解説してきました。

ここで、そのポイントを改めて整理してみましょう。

M&A後に大規模改修が必要な理由

  • 新体制のスタート
  • 効率的な資金調達
  • ブランド力の再構築

重要なのは、単なる修繕ではなく、持続的な成長を見据えた、「計画的で戦略的な改修」です。

豊富な実績を持つゆうき総業は、無足場工法による外壁改修をはじめ、ホテル・旅館の特性に合わせたリニューアルで、皆さまのビジネスの成功をサポートいたします。

M&A後の新たなスタートに、リニューアルを通じて施設の価値をさらに高めませんか?ぜひお気軽にご相談ください。

 

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M&A後のホテル旅館再生!大規模改修で価値を最大化するには? | 大規模修繕
【ホテル・旅館の修繕】景観を損ねない!無足場工法という選択肢

ホテルや旅館の経営において、建物の定期的な修繕は欠かせません。中でも、宿泊客の満足度に直結する「景観」は、常に美しく維持する必要があります。 でも、修繕工事で足場を組んだりシートをかけたりすると、せっかくの景観が台無しになってしまうのでは…と心配になります。 「外観をキレイなまま、修繕ってできないの?」 そんな悩みを解決する新しい方法として「無足場工法」が注目されています。 この記事では、ホテルや旅館の修繕における景観維持の大切さと、その解決策としての無足場工法のメリットについて、分かりやすく解説します。 ホテル・旅館の修繕、なぜ「景観」への配慮が大切? まず、なぜホテルや旅館の修繕において「景観」への配慮が重要なのでしょうか。 お客様は、癒やしや特別な体験を求めて、ホテルや旅館を訪れます。美しい景色や洗練された空間は、そのような期待に応え、忘れられない思い出を作るためのものです。 では、修繕工事によって景観が損なわれると、どのようなことが起こるのでしょうか。ここでは、その理由を掘り下げて解説いたします。 景観を損ねると満足度が下がる 客室からの眺め、手入れの行き届いた庭園、洗練された外観。これらは、お客様に高揚感や癒やしを与え、滞在を特別なものにしてくれます。 特に、リゾートホテルや景勝地の旅館では、景色そのものが宿泊の目的です。 そのため、修繕工事で景観が損なわれると、お客様にがっかりされてしまうことも。特に、高層階の客室や眺望を売りにするホテル・旅館では、その影響は大きくなります。 外観は、お客様の「第一印象」を決めるもの。工事シートで覆われた建物は、期待感を下げてしまうでしょう。 工事中の騒音や粉塵も、お客様のストレスになります。静かな環境や清潔さを求めるお客様には、ホテル自体の評価を下げることにもなりかねません。 ホテルのブランドイメージに影響する 美しい景観は、ホテルや旅館のブランドイメージを作る、大切な要素です。 多くのお客様は、ウェブサイトやパンフレットの、美しい外観や客室からの眺望の写真に惹かれて、予約を決めます。 つまり、景観は、ホテルや旅館の「顔」。その印象が、ブランドイメージを大きく左右します。 修繕工事で景観が損なわれると、「顔」に傷がつくことになり、ブランドイメージに影響が出ることは避けられません。 ウェブサイトやパンフレットで抱いた期待を裏切る SNSでマイナスな情報が拡散される 競合ホテルとの差別化が難しくなる といったことが考えられます。 修繕工事の際は、景観への影響をできる限り小さくすることが、ブランドイメージを守るために大切です。 景観が悪くなると予約減少・キャンセルが増える 景観が悪くなると、新規予約が減ったり、予約のキャンセルが増えることも考えられます。 多くのお客様は、予約前にウェブサイトや予約サイトで、外観や眺望をチェックします。工事中の写真や、景観に関する悪い口コミがあれば、予約をためらう可能性は高まります。 他ホテルを選んだり、既に予約していたお客様がキャンセルを選ぶことも。特に、眺望を重視するお客様や、記念日で宿泊予定のお客様への影響は大きいでしょう。 美しい景観に魅了されたリピーターのお客様が、工事を知って、次回の予約をためらうことも十分に考えられます。これらは、ホテルや旅館の収益に影響を及ぼすかもしれません。 ホテル・旅館の修繕で景観を損なう3つの要因 ホテルや旅館にとっての「景観」の大切さをご理解いただけたでしょうか。では、修繕工事の何が、景観を悪くしてしまうのでしょうか? ここでは、3つのポイントを解説します。 足場設置で外観が損なわれ、写真撮影の妨げにもなる 外壁の修繕や塗装の際、「足場」が組まれます。高所作業に不可欠ですが、建物の外観を覆い隠してしまいます。 美しい外観や、個性的なデザインが魅力のホテルや旅館も、足場で覆われると、魅力は半減します。 外壁が見えなくなる 建物全体が無機質な印象になる 写真撮影の妨げになる 特に、景勝地のホテルや旅館では、建物と自然が一体となった風景が魅力ですが、足場はその風景を損ないます。 また、足場は写真撮影の妨げにもなり、旅の思い出を残したいお客様の満足度を下げることにつながります。 防護シートで眺望が遮られ、客室が暗くなる 外壁塗装などの際、塗料やほこりの飛散を防ぐ「防護シート」が張られます。近隣への配慮に必要ですが、客室からの眺望を遮り、開放感を奪います。 客室からの眺望を重視するホテルや旅館では、お客様の満足度に大きく影響します。防護シートは採光も妨げ、客室が暗くなることも。特に、日当たりの良い客室では、影響が顕著です。 楽しみにしていた景色が防護シートで見えなくなると、その客室の魅力は大きく損なわれます。 工事の騒音や粉塵が、穏やかな環境を妨げる 工事中の騒音や粉塵も、景観に悪影響を及ぼします。 観光地では、その場所の「音」も景観を構成する要素。静かな環境や自然の音は、その土地ならではの魅力です。 しかし、工事の騒音はその静けさの妨げになり、粉塵は周囲を汚します。 例えば、海辺のリゾートホテルでは、波の音が魅力の一つ。工事音でそれが楽しめないのは、お客様にとって大きな損失です。 景観を守る新常識!「無足場工法」とは ホテルや旅館の修繕で、景観への影響は避けられないのでしょうか? その解決策として「無足場工法」が注目されています。 無足場工法とは、従来の足場を組まずに、ロープアクセス技術やゴンドラなどを用いて高所作業を行う方法です。 従来の足場工法では、足場と防護シートが建物を覆い、外観や眺望を損ないます。 しかし、無足場工法なら、外観への影響を最小限に抑え、お客様は工事中でも景観を楽しめます。 無足場工法のメリット 景観を維持できる: 外観への影響が小さい コストを削減できる: 足場設置・解体が不要 工期を短縮できる: 足場設置・解体の時間が不要 営業しながら工事ができる: 工期が短い 足場の設置・解体が不要なため、コスト削減と工期短縮も実現。 これは、繁忙期に営業しながら工事を行う必要があるホテルや旅館にとって、大きなメリットです。 ただし、無足場工法は特殊な技術を要するため、対応できる業者は限られます。 建物の形状や周辺環境によっては、従来の足場工法が適している場合も。 無足場工法の実績が豊富で、信頼できる専門業者に相談することが重要です。 無足場工法のメリットの詳細や旅館での事例については以下で解説しています。 無足場工法で景観と修繕を両立した成功事例 実際にホテルや旅館で無足場工法による修繕工事を行った、弊社の実績をご紹介します。 事例① 老舗旅館、川沿いの立地を克服し外壁塗装を実現 課題: 川沿い立地で足場設置が困難 解決策: ゴンドラと高所作業車を併用 ちらの老舗旅館では、外壁の修繕を検討されていました。建物直下に川が流れ、従来の足場を組むことが難しい状況でした。そこで、無足場工法を得意とする、弊社にご相談いただきました。 現地調査の結果、ゴンドラと高所作業車を組み合わせた工法をご提案。足場を組めない川沿いの面も含め、建物全体の塗装に成功しました。 約3ヶ月の工事期間中も、旅館は営業を継続。これも無足場工法のメリットです。足場設置費用も削減でき、全体のコストを抑えることにも貢献しました。 事例② 眺望重視のホテル、無足場工法で宿泊客の満足度を維持 課題: 修繕中の眺望への影響を最小限に 解決策: 一部は無足場工法、面ごとの施工で眺望確保 岩手県花巻市のこちらのホテルでは、宿泊客に常に美しい景観を楽しんでいただくため、外壁修繕でも眺望への影響を最小限にしたいとのご希望がありました。 当初は、全てをゴンドラで施工する無足場工法を希望されていました。しかし、調査の結果、一部ゴンドラの設置が難しい場所があると判明。 そこで、お客様と協議を重ね、基本的には足場を組む工法を採用しつつ、特に景色を堪能できる面については無足場工法を採用する、柔軟な施工プランを策定しました。 全ての面を同時に施工すると客室からの景色が完全に遮断されるため、面ごとに工事のスケジュールを組み、常に一部の眺望は確保できるよう配慮しました。 その結果、ホテル側の「お客様に最高の景色を届けたい」という想いを実現できました。 無足場工法は業者選びが重要!3つのポイント 無足場工法には、景観維持やコスト削減などのメリットがありますが、特殊な技術が必要です。 そのため、業者選びが非常に重要。 ここでは、ホテルや旅館の修繕で無足場工法を依頼する際の、業者選びの3つのポイントを解説します。 1. ホテルや旅館の施工実績の確認 まず、ホテルや旅館の施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。 無足場工法は、建物の形状や高さなど、様々な要素を考慮し、最適な工法を選ぶ必要があります。 特にホテルや旅館は、一般的な住宅とは異なる構造や設備を持つため、経験の有無が、工事の安全性や品質に大きく影響します。 2. 必要な許認可や資格の保有 無足場工法には、専門的な技術と知識が必要です。そのため、必要な許認可や資格を有しているかどうかも、必ず確認しましょう。 例えば、ロープアクセス技術を用いる場合は、「ロープ高所作業特別教育」などの資格が必要です。 これらの資格は、安全に作業を行うための、最低限の知識と技術を有していることの証明となります。 3. 万全な安全管理体制 無足場工法は高所作業となるため、安全管理体制の確認も重要です。 具体的には、作業員への安全教育、現場の安全責任者配置、定期的な安全点検の実施状況を確認しましょう。 また、緊急時対応計画が策定され、連絡体制や救助方法、医療機関との連携が明確であることも、重要なポイントです。 ゆうき総業:無足場工法の専門業者として 私たちゆうき総業は、無足場工法を専門とし、多くのホテルや旅館の修繕工事を手掛けてきました。 ゆうき総業の強み ホテル・旅館の施工実績が豊富:専門資格と許認可を有した、経験豊富なスタッフが多数在籍 ワンストップ対応:内装・外装改修から、外壁塗装、屋上防水、大規模修繕工事まで一貫して対応 徹底した安全管理:万全の安全管理体制を構築、損害賠償保険にも加入済み 「無足場工法を検討したいが、どの業者に頼めば良いか分からない」そんなホテル・旅館のオーナー様は、ぜひ一度、ゆうき総業にご相談ください。 まとめ:ホテル・旅館の景観を守る修繕は、無足場工法が決め手 ホテルや旅館にとって「景観」は、宿泊客の満足度やブランドイメージ、経営に直結する重要な要素です。 修繕工事で景観を損ねる要因として、足場の設置や防護シート、騒音・粉塵の問題がありますが、これらを解決する新たな選択肢として「無足場工法」をご紹介しました。 「景観を守りながら、コストを抑えて修繕したい」そんなホテル・旅館のオーナー様は、ぜひ一度、ゆうき総業にご相談ください。 仙台を中心に東北6県から首都圏まで、無料出張お見積りを行っています。まずはサイトより、お気軽にお問合せください。

この記事を書いた人

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結城 伸太郎

職歴:27年

得意分野:防水工事・外構工事・大規模改修管理業務

保有資格:1級建築施工管理技士、1級建築塗装技能士、1級ポリマーセメント防水、1級改質アスファルト防水、外壁1級仕上げ技能者、防水登録基幹技能者、外壁仕上基幹技能者、国際ライセンス サーモグラファーレベル1、監理技術者、職長安全衛生教育、他

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